https://medium.com/feed/milkomeda%E6%97%A5%E6%9C%AC 週刊アルゴランド・ジャパン Vol. 48 【2022年3月24日発行】
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週刊アルゴランド・ジャパン Vol. 48 【2022年3月24日発行】

更新日:2022年3月28日


週刊アルゴランド・ジャパン

Vol. 48 【2022年3月24日発行】


米国MIT発パブリック・ブロックチェーン「アルゴランド(Algorand)」の最新情報プラスαを毎週木曜日にお届けします。皆様からの協業・提携、助成金申請、イベント共催などの各種ご提案も絶賛受付中!お気軽にお問い合わせください。


【目次】

1.注目ニュース

(1)アルゴランド・コミュニティ・ガバナンス:第2期レビュー

(2)アルゴランド財団、プリンストン・ブロックチェーン・ソサイエティを支援

(3)アルゴランド財団、北京大学Xiaotie Deng教授チームと提携し、Algorandネットワーク上の市場理論、NFT、ガバナンス・アルゴリズムの研究を支援

(4)CoinExamsでアルゴランドがユーティリティ・スコア9.25をマークして1位獲得


2.助成金ニュース

(1)TinyChart、Algorand財団助成金賞を受領

(2)AlgoLaunch、Algorand上でのIDOプラットフォーム開発に向け財団助成金を受領


3.パートナー・ニュース

(1)AlgoDAO:インキュベーターとは何か、なぜAlgorandにインキュベーターが必要なのか?

(2)アルゴランドとPremios Verdesが世界数千の環境プロジェクトの経済発展を加速させる


4.イベント案内

(1)ブロックチェーンExpo 2022 春

(2)ULTRA LIVE 2022 presented by Algorand


5.開発者向け情報

アルゴランド・エコシステムのトップチームによるハッカソン「HACKALGO」開催中(〜4月22日まで)


6.ジャパンの動向

7.注目コンテンツ

8.その他


 

【はじめに】


先日、オーストラリアで開催中のブロックチェーン関連イベントにオンラインで登壇したミカリ教授はアルゴランドの直近の技術開発のポイントとして3点を挙げました。「プライバシー」「スピード」「コ・チェーン(Co-chains)」です。


1つ目の「プライバシー」に関しては、「我々はプライバシーのレイヤーを求めており、それは第一級のものになる......だから我々は規制当局と一緒に開発してきた」と、詳細は明かさなかったものの、すでに開発がほぼ終わっているような口ぶりでした。ここで重要な点は、「規制当局(Regulators)と一緒に開発してきた」という点です。アルゴランドはすでに政府系のプロジェクトに多く採用されてきていますが、その理由がこの開発体制にあります。単にDeFiを開発するのではなく、従来型金融システムとDeFiを融合させるFutureFiの開発においては規制当局との綿密な協力が不可欠ですし、そうしないと既存大手金融会社も採用しづらいものがあります。財団の新CEOに大手の一角JPモルガン出身者が就任したのもこの流れの中にあります。


2つ目の「スピード」に関しては既報の通り、まずは毎秒トランザクション処理能力が10倍の10.000に増強され、さらに次のステップで46,000になる予定です。現時点で、平均TPSは20程度、ピーク時でも1,200程度ですので急ぐ必要はない状況ですが、ローンチしてくるプロジェクトが急増してきていますので、まもなく増強されます。他チェーンでもっと高い数字を示しているケースもありますが、アルゴランドの場合は理論値ではなく実数値であり、またローンチ以来のダウンタイムもゼロという点で他と単純に比較してどうこういうレベルではないことも頭に入れておきましょう。


3つ目の「コ・チェーン」とは、パーミッション型のプライベート・チェーンで、これは主にCBDC(中央銀行デジタル通貨)の発行などに利用されることになります。1つ目で述べたように、アルゴランドは政府系プロジェクトを数多く進めており、16以上の政府・中央銀行とCBDC発行について「具体的な」話をしているとしています。またこのコ・チェーンや他チェーンとアルゴランド本体との間でアセットをやり取りさせるトラストレスな分散型ブリッジも近々登場する予定となっており、アルゴランド本体とコ・チェーン間のような親子同士、アルゴランドと他チェーン間のような友人同士のクロスチェーン・ブリッジが可能になります。ミカリ教授は「私は、将来は1つのチェーンがすべてを制するのではなく、12、20、もしかしたら何千も必要ではないかもしれませんが、かなりの数のチェーンが共存するようになると考えています」としています。


最後に教授は現在の世界情勢を念頭に、高性能ブロックチェーンが可能にする未来について語っています。「誰もが世界とより深くつながり、わずか4.4秒で可能な取引で結ばれるようになります。ほとんど知らない、あるいは直接会ったこともない人たちと安全に取引できることは、もっと交流しようという強力な動機付けになります.....ブロックチェーンは人間の精神と人間の技術のある意味『勝利』です。道具の発明が人間をより人間らしくし、より多くの人間を生み、そして安全で頻繁な交流を可能にしてきました。それが今世界が必要としていることだと思います」。


ブロックチェーン(少なくともアルゴランド)は、そのトークンをトレードして収益を上げるために開発されているものではなく、技術の力で世の中をよりよいものへ進化させるために日々開発が続けられています。その活動(コミュニティ)に世界中の誰でも少額からでも参加できます。それだけでもすでに良い世の中が生まれつつあると言えます。




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