アルゴランドとは？どのように使われているのか？
by Nasdaq TradeTalks
アルゴランド財団のCEOであるStaci Wardenが、アルゴランドとは何か、そしてブロックチェーン技術の最新の利用方法について説明します。また、Wardenは今日のクリプト市場環境について考えを述べています。
あなた自身とあなたの経歴について少し教えてください。
私は長い間、伝統的な金融、あるいはクリプトの人たちが「TradFi」と呼びたいものに携わっていました。ナスダックでは、マイクロキャップ企業のための2つの市場をリードしていました。その後、JPMorganのEMEA公共部門プラクティスをロンドンで運営しました。その後、ミルケン研究所でグローバル市場開発プラクティスを運営し、資本市場開発、暗号／ブロックチェーン・ソリューション、持続可能な開発目標を促進する革新的な金融に関する業務を主導しました。
公共機関や非営利団体では、米国財務省、グローバル開発センター、ハーバード国際開発研究所でも役職を歴任しました。
なぜ、伝統的な金融（TradFi）からクリプトに切り替えたのですか？
私はキャリアを通じて、常に金融包摂に大きな関心を寄せてきました。しかし残念ながら、人々が重要な金融サービスを利用したり、ビジネスを成長させるために必要な資金を得たりする上で、TradFiがいかに失望させてきたかを目の当たりにしてきました。銀行口座を持たない人は世界中に17億人いますが、そのうち約10億人はモバイル端末にアクセスできます。ビットコインが登場したとき、私は従来の銀行口座を持たなくても金融サービスを受けられるというその潜在的な可能性を理解しました。
アルゴランドとは何ですか？
ビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）といった初期のプロトコルは、ブロックチェーン技術がいかに金融包摂を推進できるかを示していましたが、環境への影響、スピード（1秒あたりの取引）の制限、決済の最終性など、課題も感じていました。
しかし、私はより広い範囲でこの分野に関わり続けました。2019年に登場したアルゴランドは、先行者の問題点を解決するものです。アルゴランドは、MIT教授でチューリング賞（「コンピュータのノーベル賞」）を受賞し、暗号技術のいくつかの基礎となる技術を発明したシルビオ・ミカリによって設立されました。セキュリティと分散化の両方を実現し、最小限の取引手数料と無視できるレベルのカーボン。フットプリントで世界規模で運用することが可能です。
アルゴランドのカーボン・フットプリントは無視できるほど小さいのですか？
はい、ミカリが発明した「ピュア・プルーフ・オブ・ステーク」と呼ばれる独自のコンセンサス・メカニズムのおかげです。この仕組みは、エネルギー消費量の多い大型コンピュータを使ったマイニングを必要としません。また、クライメート・トレードとのパートナーシップとスマートコントラクト技術により、私たちの最小限のカーボン使用量も完全にオフセットされることを保証しています。また、SailGP、Envision Racing、Climate Rideなど、私たちのグリーンでエコフレンドリーなビジョンと完全に一致する組織のスポンサーにもなっています。
アルゴランドは、どのようなことに使われているのですか？
私たちは、実世界での応用に非常に重点を置いています。財団は、災害救助のための送金の実現、アフリカでのモバイル決済の提供、気候変動への影響の測定などのプロジェクトやパートナーシップに取り組んでいます。また、エコシステムの他の部分では、個人の開発者や起業家が、NFTマーケットプレイス、分散型金融（貸し借りなど）のためのツール、トークン化された資産に投資するためのプラットフォームなど、素晴らしい製品やサービスを構築しています。
今日のクリプト市場環境をどのように評価していますか？アルゴランドはこの弱気相場からどのように抜け出すとお考えでしょうか？
もちろん、クリプトの冬を好む人はいませんが、実世界のアプリケーションと一流の技術に市場がより価値を置くという点で、実際、私たちにとって否定できない肯定的な意味を持っています。要求される性能やセキュリティの基準を満たせないブロックチェーンや、真の実用性を持たないプロジェクトに対する許容度は、最近ずっと低くなっています。
弱気相場では、常に品質への逃避が起こります。アルゴランドでは、将来を見据えて、あらゆる分野で採用を行っています。私たちが強気なのは、私たちの技術が長期にわたって実世界にインパクトを与えることができると知っているからです。
このインタビューは、TradeTalksニュースレターに掲載されたものです。このニュースレターに登録すると、毎週新しい業界の専門家による独占的な市場分析にアクセスすることができます。また、先週配信されたTradeTalksのビデオの中から必見のものをピックアップしています。
元記事：https://www.nasdaq.com/articles/what-is-algorand-and-how-is-it-being-used