週刊アルゴランド・ジャパン - Vol.60
【2022年6月23日発行】
【目次】
1.注目ニュース
(1)アルゴランド・メインネット3周年
(2)アルゴランド・ガバナンス第3期 - 投票完了
(3)Milkomeda(ミルコメダ)、ロールアップ技術によるAlgorandとのTestnet統合を発表
(4)2022年前半のPeraウォレット振り返り
2.助成金/資金提供ニュース
(1)Cooperativ Labs Inc.、アルゴランド財団の助成金を受領
(2)アルゴランド財団、ブロックチェーン分野のアフリカの労働力を構築するために10 Academyと提携
3.パートナー・ニュース
(1)Brightside Finance(ブライトサイド・ファイナンス)
4.イベント案内
(1)アルゴランド財団 6月度コミュニティ集会
(2)ジャパン・アクセラレータ
5.開発者向け情報
(1)Algorandにおけるスマートコントラクトのベストプラクティス - Part 1 by ULAM LABS
(2)「ポスト量子のアルゴランドとState Proofs技術(Post-Quantum Algorand & State Proofs)」
(3)マルチチェーンの世界でAlgorandのState Proofsが必要とされる理由
(4)Algorand Node UI の紹介
(5)なぜL2/ロールアップ/サイドチェーン/サブネット/パラチェーン/ファンシーネームたちの利用を検討するのでしょうか?
(6)AlgorandでUnityを使ってNFTメタバースを構築する
6.日本コミュニティ
(1)各種SNS情報
(2)日本発プロジェクト
7.注目コンテンツ
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【はじめに】
いよいよ来月、注目の技術「State Proofs」がアルゴランドに導入されます。
これまでのクロスチェーン・ブリッジは、ブロックチェーンAの資産をロックし、ラップした資産をブロックチェーンBで作成して流通させるモデルでした。そのため、手間と時間がかかるのと同時に、いわゆる仲介者の管理する金庫に資産をロックするために、そこがハッカーの標的とされやすく、実際に大規模なハッキングがいくつも発生していました。
State Proofsによって、資産をロックすることなく他チェーンへと移動させることが可能になったため、ハッキングのリスクが消失します。さらに量子コンピュータ耐性にもつながるため、マルチチェーンの世界では待望の技術となります。
今後、チェーン間の相互運用性が高まっていくに連れ、競争の激化とともに、コラボレーションの機会も急増してきます。
アルゴランドではいつもシルビオ・ミカリ教授が言われているように「コラボレーションは常に競争よりも良い。そして楽しい。」をモットーに、各チェーンとの共存共栄体制を構築していきます。
とはいっても、まずはアルゴランド・エコシステム内でのプロジェクト同士がコラボして、より良いエコシステムを構築していく必要があります。先日ローンチした日本発プロジェクト「Al-Dragon」がどのように浸透していくかを見ておくことで、後続のプロジェクトは得るものがたくさんあると思います。プライベートチェーンを使ったNFTマーケットプレイスを作って国内ユーザーの囲い込みを図るような「なんちゃってweb3」とはわけが違います。
アルゴランドは参入するプロジェクトにもガチさを求めます。ガチさがあれば全力サポートします。でもガチさだけではなく、そこには「Fun(楽しさ)」と「Passion(情熱)」も必要です。これらがないと長続きしません。
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