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Algorand隔週レポート(8/15〜8/29):DeFi領域に向けてスマートコントラクトをアップグレード、Planet Watchのメインネットリリースなど



開発状況



アクティビティ (from Coinlib.io)



developer.algorand.orgで最新の開発者向けリソースをチェックしてください



開発者ニュースレター



●Algorandのアップグレードにより、DeFiと伝統的金融分野における高度なアプリケーションへの道が開かれました

Algorandプロトコルはレイヤー1の利点を活用しながら、数十億人のユーザー、日々のトランザクションを数千万にまでスケールできるDeFiソリューションとdAppsの作成を可能にする包括的なスマートコントラクト機能の提供を開始することが発表されました。第1世代のブロックチェーンとは異なり、Algorandのプラットフォームは、コスト効率と正確性を備えながらも、スピード、スケール、ファイナリティ、セキュリティを必要とする複雑なアプリケーションに対応できるように1から設計されています。


鍵の再生成(Rekeying):アルゴランド独自の鍵管理アプローチ

アルゴランドの新しいRekeying機能により、ユーザーはパブリックアドレスを変更することなく、プライベートスペンディングキー(Private Spending Key)を変更することができます。現在、ほとんどのブロックチェーンは、2つの当事者間の信頼性のない取引を可能にするために、1つのウォレットから別のウォレットへの資金の完全な転送を必要としており、非効率性と不必要なリスクを孕んでいます。


Rekeyingは、次のことを可能にします。

1. パブリックアドレスを変更することなく、いつでもプライベートスペンディングキー(Private Spending Key)を変更できる柔軟性

2. 同じパブリックアドレスを使用し続け、資産を保持することができる継続性

3. 運用の効率性



●Algorand ステートフルTEALコントラクト

アルゴランドのレイヤ1スマートコントラクトは、ブロックチェーンの中で最も安全な層であるコンセンサス層でブロック生成を遅らせることなく実行されます。これらのスマートコントラクトは、通常の支払いと同様に効率的で安全です。それらは特別な言語で書かれているため、TEALコントラクト{TEAL(Transaction Execution Approval Languageの略)}と呼ばれています。

アルゴランドのレイヤ1スマートコントラクトプラットフォームは、2つのコンポーネントを持っています。

1. ステートレスTEALコントラクト

 この技術は昨年11月(2019年)にリリースされ、以前のブログでも取り上げました。

2. ステートフルTEALコントラクト

 この技術は今年の8月(2020年)にリリースされ、このブログの主題となっています。

 詳しくは上記の記事をチェックしてください。



●Algorandレイヤー1にTEAL ALGOオラクルを展開

Rand Labsは、オンチェーンで2つの資産の完全なスワップを容易にするAlgorand Oracleの新しいアーキテクチャを発表しました。Borderless Capitalは、このプロジェクトに追加のリソースを投入し、データソースとしてCoinbase.comを使用して、オラクルを初期のプロトタイプからTEAL互換のALGO/USDオンチェーンオラクルへと進化させることに成功しました。現在、改訂されたオラクルは、Algorandのメインネット上で稼働しています。TEAL ALGOオラクルは、クリプトエコシステムにおける新世代の金融商品を刺激し、実現していいきます。高性能なパブリックパーミッションレスブロックチェーンで初めて、プロトコルのレイヤー1で動作するオラクルです。これは、Algorandのユーザーやアプリケーションが、取引(アトミックトランスファーを含む)の中で資産の市場価格を無視できるほどの手数料で参照し、5秒以内に確認を受けることができることを意味しています。このインフラストラクチャは、他のブロックチェーンプラットフォーム上では1ドル以下のトランザクションではコストが高額になるDeFiプロダクトやサービスへのアクセスを民主化します。開発者は、オラクルに使用するデータプロバイダーを選択できるようになり、公開されたデータの信憑性は、この技術の次のイテレーション(iteration)で来るであろうプロバイダーの署名付きメッセージを使用して検証することができます。


  1. PyTeal プログラムのコンパイルは compileTeal(program, mode) 関数で行わなければならないようになりました。.teal() メソッドは存在しなくなりました。

  2. グループトランザクションの API が Gtxn.field(transaction_index) から Gtxn[transaction_index].field() に変更されました。

  3. Tmpl 構文が Type(Tmpl("TMPL_NAME")) から Tmpl.Type("TMPL_NAME") に変更されました。


●ガイド:Ledger Nano S/Xからのコンセンサスに参加する方法

このチュートリアルでは、Ledger Nano S または X に保存されているアカウントからコンセンサスに参加する方法を紹介します。コンセンサスに参加することで、ネットワークの分散化に貢献することができます。


●ガイド:Vueを使ったリアルタイムブロックビジュアライザー

このチュートリアルでは、Vueプロジェクト内でAlgorandデータを読み込むためのalgosdkライブラリを内包する方法を説明します。このチュートリアルでは、各ユニットがAlgorandブロックチェーンブロックをリアルタイムで作成していることを表すキャンバスに、落ちてくる四角が表示されます。このチュートリアルを完了すると、Vueを使用してより複雑なAlgorandアプリケーションを開発するための準備が整います。デモはリンクからアクセスできます。


●CoqにおけるAlgorandコンセンサスプロトコルの検証モデルに向けて

この論文は、ランタイム検証がAlgorandと共同で、Algorand財団の支援を受けて公開したものです。GitHub Algorand Coqのレポはリンクからアクセスすることができます。

この論文では、CoqプルーフアシスタントでAlgorandのコンセンサスプロトコルをモデル化し、正式に検証する取り組みについて報告しています。これまでのコンセンサスプロトコル検証の取り組みと同様に、プロトコルを状態遷移システム(state transition system)としてモデル化し、到達可能範囲を超えた状態に基づいて推論しています。しかし、これまでの研究とは対照的に、それらのモデルにはタイミングの問題(タイムアウトやネットワーク遅延など)や敵対行為があらかじめ組み込まれており、パブリックブロックチェーンが直面する現実的な環境を反映しています。これまでのところ、彼らはプロトコルの非同期安全性を証明しています:たとえ敵対者がネットワーク上のメッセージ配信を完全に制御している場合でも、2つの異なるブロックが同じラウンドで認証されることはありません。

ネットワーキング


各メディアにて紹介されました。(原文ママ)

●Ethereum 2.0の計画に遅延が起きている中、AlgorandもDeFi市場に参入(Modern Consensus)

“Now, the DeFi-focused blockchain Algorand is throwing its hat into the ring — and making it clear that it’s determined to seize market share from Ethereum. It has launched cutting-edge smart contract capabilities that will allow DeFi solutions and dApps to be created “that can scale to billions of users and tens of millions of daily transactions.”


●DeFi領域に向けてのAlgorandの最新アップデート(Cointelegraph)

“In a Cointelegraph interview, Algorand’s head of product Paul Riegle emphasized the three key features of this upgrade: the addition of stateful smart contract functionality to the base layer, “fast catchup” and “rekeying”. The Algorand team believes the new features make it a viable competitor in the DeFi space.”


●AlgorndがDeFiのためにオンチェーンスマートコントラクトを準備(Coindesk)

“Algorand clearly wants to woo its own batch of YAMs, yield farmers and the innumerable DeFi products that have sprouted up like mushrooms on Ethereum all summer. “DeFi gives the world access to an essentially unlimited number of financial products and services,” Micali said in the statement.”


●Algorandの大幅なネットワークアップデートによりDeFiアプリケーションの開発を促進(CryptoPotato)


●DeFiの成長をサポートするAlgorandの新しいスマートコントラクト


イベント情報

2020年8月31日

En[code] Algorand Clubは、世界中の優秀な大学、ハッカソン、アーリーステージのプロジェクトを10週間のオンライン・プレアクセラレーターとして取り上げ、本格的なスタートアップへの飛躍を支援します。



ファイナンス



メインネットの情報はこちらをご確認ください(https://algoexplorer.io)


●ステーキングリワードプログラムの更新

2回目の分配金を受け取る資格を得るためには、アカウントはラウンド番号8,793,000までのプログラム最低残高を維持している必要があり、これはシンガポール時間の2020年8月31日23時59分頃に発生します。2回目の分配金の配布を受けるためには、参加者は2020年8月24日(月)23時59分(シンガポール時間)までにアカウントのKYCを完了している必要があります。トークンの配布は、シンガポール時間9月3日(木)02:00頃に行われます。資格のあるウォレットを持っていたがKYCが完了していない参加者については、ALGOのステーク報酬は、次の期間のステーク報酬配布まで、エスクローウォレットに保管されます。これらのステークキング報酬は、参加者がKYC完了者である場合、その時点で分配されます。そうでない場合は、一定の条件(このリンクを参照)を満たすことを条件に、累積期間のステイク報酬はエスクローに保管され続けます。



●ブラウザ拡張機能のAlgorand Walletである「AlgoSigner」が利用可能に

ブラウザ拡張機能として、AlgoSignerは、トランザクション機能を追加する安全な方法を提供することで、開発者がアルゴランド上でDeFiアプリケーションを構築するための扉を開きます。これにより、開発者はユーザーの秘密のセキュリティを危険にさらすことなく、シームレスにトランザクションを開始し、ALGOを受け入れることができます



●Blockchain.com WalletでAlgorandが利用可能に

詳細はこちら:





ロードマップ

Algorand財団は、最先端の研究とイノベーション、そして開発のハードルを下げスピードある開発を可能にするエコシステムを組み合わせることで、将来の技術ニーズを先取りしていくことに努めています。

Algorand財団は Algorand Inc.と契約しており、Algorandパブリックブロックチェーンの基礎となるAlgorandの進歩的な開発を開始しました。

VAULT™

Vaultはブロックチェーン圧縮技術で、新規ユーザーは負担のかかるダウンロードを行う必要がなく、すぐにAlgorandのネットワークに参加することができます。


PIXEL

Pixelは、Proof of Stakeシステム用に構築された新しいデジタル署名方式であり、委員会メンバーの署名を集約することによりスペース要件を削減しつつ、キーローテーションによる前方秘匿性( forward-security)を維持します。

自己検証型トランザクション(SELF-VALIDATING TRANSACTIONS)

自己検証型トランザクションは、コンセンサスとストレージの分離を可能にし、Algorandブロックチェーンの効率性と論理構造を向上させます。


ATOMIC² SWAPS

Atomic²Swapは、Algorandの即時トランザクションの有限性を活用し、単一トランザクションで、いかなるタイプの時間やハッシュロックなしで、資産の同一チェーンスワップを実装します。

POST-AND-SALE TRADES

アセットの交換は通常、双方向性を必要とします:アセットを引き渡す前に、売り手は買い手を見つけ、条件を交渉しなければなりません。POST-AND-SALE TRADE技術は、任意の売り手が所定の価格で、売却のためのアセットを投稿することができます。買い手は、これらのオファーを閲覧し、代金を支払い、売り手や第三者とコンタクトをとることなく、すぐにアセットを受け取ることができます。

SMART² CONTRACTS

スマートコントラクトは、信頼できる第三者を必要とせずに世界中の当事者間で信頼できる取引や契約を行うことを可能にしますが、時間と費用がかかります。

Smart² contracts™は、アルゴランドのコンセンサスメカニズムを活用して、より速く、より安くスマートコントラクトを提供します。



パートナーシップ

●Algorandエコシステム




アルゴランドとArchax、洗練された金融商品の新しい波に向けてパートナー提携

先週、デジタル証券取引所、VASP、証券会社、カストディアンとしてFCAの認可を受けた最初の企業となったArchaxは、株式、ファンド、負債商品など、より定期的なデジタル証券発行のパイプラインと並行して、様々なカスタムメイドの規制対象金融商品の作成を目指しています。


関連記事として、Cointelegraph,、BraveNewCoinArchaxの公式発表をご覧ください。


●bountyblokがAlgorand財団助成金を獲得

Algorand財団が助成金プログラムを開始して以来、世界中の多くの開発者やイノベーターが参加を熱望してきました。徹底した審査と選考の結果、bountyblokがAlgorand財団の助成金を受けたことを発表し、bountyblokのインセンティブと報酬システムを通じて、アプリケーションが新規顧客を獲得し、顧客とのエンゲージメントを容易にすることができるようになることを嬉しく思います。


●Algorandアジア・アクセラレーター

  39カ国から143の申請を受け取りました。




●Planet Watch

[トークン情報]

  1. PlanetはAlgorandブロックチェーン上で発行されているユーティリティートークンです。Planetは、PlanetWatchの製品やサービス(消費者と企業の両方)の信用とみなすことができ、また注目度の高いプロジェクトを支援するために寄付することもできます。

  2. Planetトークンの最大供給量は、地球の推定年齢(45億年)へのオマージュとして、4,500,000,000になります。

  3. Planetの大部分(95%)は、有効なセンサーデータの見返りとして、時間をかけて獲得されます。わずかな割合(5%)は直ちにPlanetWatchに割り当てられます。この割り当ては、主にネットワークのローンチと特定の貢献(アンバサダー、テクニカルバウンティー、プラネットウォッチチームなど)に使用されます。





●PARSIQ + Algorand キャンペーン

PARSIQプラットフォーム上でAlgorandスマートトリガーを作成すると、PARSIQのProプランの2ヶ月間を無料でご利用いただけます。PARSIQのプラットフォームを使用して、Algorandブロックチェーン上のあらゆるアクティビティを監視できるスマートトリガーを作成することができます。サードパーティのデータプロバイダーやアプリを利用することで、リアルタイムの通知を受け取り、そのアクティビティに基づいてワークフローを自動化することができます。開発者、トレーダー、そしてエンドユーザーまで、すべてのAlgorandの関係者が簡単にアクセスできるソリューションを見つけることができます。



その他








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こちらもご覧ください:

このレポートは、投資に関するアドバイスではありません。

また本記事は、Paradigmが発行した記事を翻訳したものです。

翻訳元記事:https://link.medium.com/Sw1RZYTQE9

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