2021年8月27日11 分

週刊アルゴランド・ジャパンVol. 18【2021年8月23日発行】

週刊アルゴランド・ジャパン
 
Vol. 18【2021年8月23日発行】

米国MIT発パブリック・ブロックチェーン「アルゴランド(Algorand)」の最新情報プラスαを毎週月曜日にお届けします。皆様からの協業・提携、助成金申請、イベント共催などの各種ご提案も絶賛受付中!お気軽にお問い合わせください。

【はじめに】
 
仮想通貨を中央集権取引所でトレードしているだけではなんの知識も身につかず生産性もないですが、ブロックチェーン・プロジェクト、とくにアルゴランドのようにその上に次々とアプリケーションが載ってくるプラットフォーム系のコミュニティに参加することで、最先端の技術革新動向はもとより、様々な既存ビジネスの仕組みや問題点やそれに対するソリューションも自然に学ぶことができます。
 

 
アルゴランド初のDeFiであるYieldlyの現在の目玉は「損失なし宝くじ」ですが、これはもともと英国の国債プレミアム・ボンドの仕組みです。利子がつかない代わりに、購入した国債1ポンドにつき一つ番号が付与されて、月に一回抽選が行われます。1等は毎月2本あり、その額は100万ポンド(約1億5千万)。雀の涙の金利を毎月もらうよりは、こっちのほうが全然いいです。
 

 
実は似たような仕組みは昔から日本にもあります。いわゆる「無尽講」とか「頼母子講」とか呼ばれるものです。毎回参加した全会員が一定の金を拠出して資金を集め、その回の参加者のひとりがその全資金を受領することを繰り返す仕組みです。 鎌倉時代に始まり、江戸時代に流行したと言われており、現在も全国各地に存在しているそうです。
 

 
古典や文学作品を読めばわかりますが、人間の考えることややることは古来から根本的には変わっていないので、それらに最新技術をどう活かして全世界にスケールアップさせていくことができるかが、今後のブロックチェーンの世界における成功のポイントになってきそうです。

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1.注目ニュース

(1)住宅エクイティのトークン化と取引を行う世界最大のブロックチェーン・ベースの資本市場システム構築を目指す

ホーム・エクイティ・アグリーメントは、住宅所有者が新たな負債を負うことなく、現在および将来の住宅価値の一部と引き換えに、現金を一括して受け取ることを可能にします(ローン、金利、月々の支払いはありません)。つまり自宅の一部の所有権を売って、現金を手にすることはできるというものです。
 

 
QuantmREはこの仕組をアルゴランド上で展開することで、その販売される所有権をトークン化し、さらにそれを小さく分割して発行することで、投資家が誰かの家の一部の所有権をさらに細分化したものがトレードできるようにします。この市場は18兆ドルと言われている巨大市場で、ここに個人も容易に参入できるようになります。
 

 
>QuantmRE(クアントムリー)、アルゴランド活用し、ブロックチェーン・ベースの使いやすいトークン化されたホーム・エクイティ不動産マーケットプレイスを立ち上げ
 

(2)わずか50ドルから不動産投資が可能になり、誰もが「不動産オーナー」に

Lofty AIのミッションは、流動性の低い不動産市場に流動性とアクセス性をもたらすことです。少額から誰でも不動産投資が可能になり、そこから家賃収入を得られるようになります。これまでは一定規模の資金がなければ参入できなかった市場が民主化・大衆化されます。
 

 
まらこれがアルゴランド上に構築され、購入も家賃収入の受け取りもアルゴランド・ベースの通貨で可能になることで、すべてをウォレットで管理できるようになります。
 

 
>Y Combinatorに支援されたLofty AI、アルゴランド上でAI認証された不動産のトークン化流動性マーケットプレイスを立ち上げ
 

(3)その他
 

 
- YieldlyのTVLが6,000万ドルを超えてきました。宝くじもステーキングもやめる人は少なく増える一方。そしてこれから他のチェーンからの流入も期待できます。Yieldlyの各種データグラフがありましたので下記にも貼っておきます。
 

 
- Algodexのテストネットは今月中にリリース予定。当初は数十人のテスターのみ利用可能。
 

 
- アルゴランドがDeFi Allianceに加盟
 

 
- StakerDAOが今週にもwALGO発行を開始するかもとの噂。
 

 
- アルゴランド上に構築されるイスラエル初のデジタル証券取引所Simetriaローンチまでもうすぐ。
 

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2. アルゴランド・ジャパンの現在の優先ミッション
 

 

 
*基本的に「バウンティ・プラットフォーム」にて掲載していく予定です。
 

 
<これまでの既報ミッション> 
 
*詳細はバックナンバーをご参照ください。
 

 
(1)【開発パートナー募集】
 
(2)【$ALGO決済導入先募集】
 
(3)【ユーチューバー/コンテンツ・クリエイター募集】
 
(4)【ウォレット日本語化】(済)
 
(5)【開発者ポータル日本語化】
 
(6)【各分野担当アンバサダー募集】
 
(7)【アルゴランド上の各プロジェクトの日本向けプロモーション担当者募集】

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3.イベント案内

(1)Happy Hour Panel with Women of Algorand
 

 
日本時間8月26日(木) 04:00 AM
 

 
WWCodeは、世界120カ国、95都市に290,000人のメンバーがいる世界最大かつ最も活発な女性技術者のコミュニティです。このイベントは、アルゴランドで活躍する4名の女性がうロックチェーン業界での経験をディスカッションします。
 

(2)Developer Office Hours
 

 
August 24th @ 16:00 UTC (12pm EDT) | Pipline UIのデモ。このフレームワークを使用すると、開発者はアルゴランドとReactを迅速に統合できます。
 

 
September 7th @ 16:00 UTC (12pm EDT) | Topic TBD

(3)Opulpusローンチ・イベント
 

 
9月18日、アルゴランド上に構築される音楽業界特化DeFi「Opulous」のローンチ・イベント開催。NFTの「本当の使い方」が明らかになります。
 

 
>Ditto X: Meet The Music Industry

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4. ユースケース紹介

MONERIUM
 

 
Moneriumは、デジタル通貨をアクセス可能で安全、かつシンプルに取引できるようにすることを使命とする金融テクノロジー企業です。Moneriumは、ブロックチェーン上で規制された電子マネーの発行を認可された世界初の企業です。Moneriumが発行する電子マネーを利用することで、個人や企業は、従来の金融機関や決済事業者を介さずに、プログラム可能なデジタル通貨をオンラインで保管・送信することができます。
 

 
Moneriumによるアルゴランドの活用方法
 

 
Moneriumがアルゴランドを活用している理由は、ステートレス・スマートコントラクトやスケーラブルなプルーフ・オブ・ステーク・コンセンサスなど、多くのメインストリームのユースケースに重要な機能が組み込まれているためです。Moneriumがアルゴランドをサポートすることで、アルゴランド・コミュニティは、EU、アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタイン全域で、米ドル、ユーロ、イギリス・ポンド、アイスランド・クローナで、完全にプログラム可能で換金可能な電子マネーを活用することができ、直接的な規制遵守につながります。
 

 
>Monerium(モネリウム):アルゴランド・プロトコルでのプログラマブルで償還可能な電子マネーのサポート
 

 
>Monerium
 

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5.今週の注目コンテンツ

(1)レイヤー1プラットフォーム:比較のためのフレームワーク
 

 
The Block Researchによる70ページのレポート「レイヤー1プラットフォーム:比較のためのフレームワーク」。Algorand、Avalanche、Binance Smart Chain、Cosmos、Ethereum/Ethereum 2.0、Polkadot、Solanaの7つのプラットフォームを比較しています。
 

 
本レポートでは、コンセンサス・アルゴリズムの平易な説明から、ブロックチェーンのエネルギー消費に関する議論への見解、オンチェーン・メトリクスの分析まで、様々な分野をカバーしています。
 

 
>Layer-1 Platforms: A Framework for Comparison
 

(2)ZestBloom、クリプト・アートをアルゴランドへ
 

 
NFTマーケットプレイスは、NFTの購入者と販売者をつなぐ重要なプラットフォームとして、現在繁栄しています。しかし、ほとんどのプラットフォームは、NFTそのものに焦点を当てています。ZestBloomは、デジタル・アーティストが注目されることを願い、アーティストのプロモーションやコレクター、ファンとの交流を支援するプラットフォームとして機能します。
 

 
>ZestBloom
 

(3)Authentium(オーセンティウム):新たな時代の幕開け
 

 
オーストラリア発、アルゴランド・ブロックチェーンを活用して食品サプライチェーンに革新をもたらすプロジェクト。
 

 
農家、サプライヤー、輸送業者がAuthentiumのデジタル・エコシステム上でお互いを見つけ、より高い互換性を持って一緒にビジネスを行った場合、Authentiumのメイン・ネットワーク内に独自のネットワークを形成することができます。このネットワークにより、関係者はコミュニケーション、転送、契約、その他のビジネス関連の作業をシームレスに行うことができます。
 

 
>https://authentium.io/
 

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6.コミュニティ
 

 
(1)公式ツイッター
 

 
フォロワー数1620。
 
最新ニュースや解説記事に加え、【アルゴランドに続々誕生するDeFi紹介】、【アルゴランドについて知っておくべき10のこと】なども定期配信していきます。
 

 
>アルゴランド日本公式ツイッター
 

 

 
(2)公式テレグラム
 

 
メンバー数1140。
 
「困ったときはテレグラム」の流れができています。
 
ただしあまり統率が取れすぎてしまうと、みんなテレグラムに来て情報待ちになってしまい、本体のサポートセンターなどへの不具合発生連絡が少なくなり、状況の深刻さが伝わらないというマイナスの結果が生じかねないという課題も浮かんできました。とくに日本エリアだけで起こる特殊な不具合の場合にです。レアなケースとはいえ、要検討です。
 

 
>アルゴランド日本公式テレグラム
 

 

 
(3)公式グッズ
 

 
「日の丸アルゴT写真投稿キャンペーン」!!
 
Tシャツを着て、近所の「映える」場所で写真を撮ってSNSに投稿して、アルゴランドを広めましょう!
 

 
参加賞:ツイッターやインスタに投稿した方全員に「3 ALGO」プレゼント!
 
特別賞:いいね!やコメント、リツイートなどが多かった人5名に「20 ALGO」プレゼント!
 

 
同じ写真を複数のチャネルに投稿してもいいですし、同じチャネル(例えばツイッター)に複数の異なる写真を何度投稿してもOKです。誰かの投稿へリツイートする形でもOK。要はアルゴランドを知らない人にも「あのTシャツを着た人が色んな所にいる」感を出せればOK。実際にやりながらいろんなアイデアが出てくるかもしれませんので、期間は長めに9月15日までとします。
 

 
まだTシャツを買ってない方でも間に合います。
 
ご購入はこちらから。
 

 

 
>グローバルのアルゴランド・コミュニティへのご登録はこちら
 

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7. その他色々
 

 
(1)今週の視点
 
中央集権型取引所は銀行口座と紐付けないと使えないし、手数料も高い。結局のところ、ブロックチェーンとはなんの関係もない。金融包摂ともなんの関係もない。マイクロ・ペイメントともなんの関係もない。ウォレットの使い方もDappsやDeFiの使い方も身につくこともない。
 

 

 
(2)今週の数字
 
「490億ドル」
 
食品偽装が世界の食品業界に毎年もたらしている損失額。食品サプライチェーンにブロックチェーンを活用することで、この問題を解決しようとするプロジェクトがAuthentiumです。産地偽装、消費期限偽装、品種偽装など、食品偽装は日本でさえ未だにはびこっていそうです。ということは、それを透明化することに対する「抵抗勢力」は巨大なはず。だからこそDAO(分散型自律組織)の強みが発揮されます。
 

 

 
(3)今週の英語
 
[e-sports】
 
ビデオゲームなどの対戦型ゲームに賞金を掛けて「プロゲーマー」が大勢の観衆の前で技を競い合うもの。「competitive video gaming」とも言われます。「スポーツ」という言葉は、日本では体を動かすことが主な意味なので、いまいちピンと来ない方も多いと思いますが、欧米では競技することを指し、対戦型のゲームを行うことは「スポーツ」に分類され、「e-sports」という用語が生まれています。ちなみにYieldlyは東南アジアで大人気のTalonというe-sportsプラットフォームとパートナーを組んでいます。
 

 

 
(4)今週の小ネタ
 
マルタでは現在、ワクチン未接種者は入国時に2週間の強制隔離が義務付けられています。隔離ホテルは自費で1400ユーロ(約18万円、朝食しかつかない)。ちなみに日本のワクチン・パスポートはまだ受け付けられないため、日本人はすべて(マルタやEUなどのワクチン・パスポート保有者を除き)隔離されます。ツイッターを見ていると、こんな条件でもやって来る日本人の子がいたりするわけですが、面白いのは隔離なのに2人部屋でもOKらしく、空港から隔離ホテルまでのバスの中で知り合った外国人留学生と相部屋にして費用を半額にしていたりします。マルタ側から見れば確かに「隔離」にはなってはいますが、本人達にとってはどうなのか?という疑問が湧いたりしますが、別に陽性での隔離ではないからOKなんでしょう。半額になるし。
 

 

 
(5)おススメの本
 
カルト化するマネーの新世界 元経済ヤクザが明かす「黒い経済」のニューノーマル (講談社+α新書)
 
猫組長(菅原潮) (著)
 

 
仮想通貨暴騰もFIREムーブメントも、すべて「カルト」である!
 
新型コロナウイルスは、投資の条件たる「信用創造」を突き崩す究極の「暴力」だった。
 
本書では、マネーの表と裏を知り尽くした著者が、新型コロナという究極の「暴力」の発生を受けて様変わりする国際金融ならびに投資の世界の実態を明らかにする。アメリカと中国による「暴力」の応酬のはざまで、そして新興「カルト」が浸蝕を始めたマーケットで、日本の〈投資家たちの取るべき態度〉とはどのようなものか? そして〈本当の資産形成〉とは?
 

 
>相変わらず独特の視点での解説が面白い。仮想通貨に関する洞察も傾聴に値します。
 

 

 
(6) 今週の美味い飯
 
生牡蠣
 
マルタの魚屋さんで3キロ、22.5ユーロ(3,000円弱)で売っています。品種が違うと思うので比較は難しいとは思いますが、日本より安いはず。殻を開けるのが面倒ですが、やっぱり牡蠣は生が一番旨い。その次はカキフライ。
 

 

 
(7)今週のアルゴランド・メインネット状況
 
8月23日午前05時(UTC)
 
平均ブロックタイム: 4.35秒
 
ピーク時のトランザクション数/秒(直近7日間):1,159 TPS
 
アルゴランド標準資産(ASA)総数:4,577,878
 
総アドレス数:12,882,877
 
流通供給量:5,689,664,061.50
 
オンライン・ステーク:2,855,733,277.40
 

 
ソース:https://metrics.algorand.org/
 

 

 
では今週も張り切っていきましょう!!
 

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*アルゴランド・ジャパンは日本向けにアルゴランドの情報を配信するサイトです。当メルマガは、2019年12月よりアルゴランド日本担当アンバサダーとなり、2021年4月からはコミュニティ・チャンピオンに就任しているakio(Twitter: @AkioAlgorand)による責任監修のもとで配信しています。日本公式テレグラムはこちら(https://t.me/AlgorandJapan)。
 
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