週刊アルゴランド・ジャパンVol. 24【2021年10月4日発行】

週刊アルゴランド・ジャパン Vol. 24【2021年10月4日発行】



米国MIT発パブリック・ブロックチェーン「アルゴランド(Algorand)」の最新情報プラスαを毎週月曜日にお届けします。皆様からの協業・提携、助成金申請、イベント共催などの各種ご提案も絶賛受付中!お気軽にお問い合わせください。


【はじめに】 ついにコミュニティ・ガバナンスが開始されました。これまで財団が管理してきた未発行の約32億Algoの配分に関する意思決定権がコミュニティへと移譲されます。またそれに伴い、これまでAlgoを保有しておくだけで自動的に付与されていた「参加報酬」は徐々に削減され、ガバナンスに参加することで付与される「ガバナー報酬」へと移行していきます。これはいわば「金利」から「株主配当」へと移行するようなイメージです。 「株主配当」も基本的には株を保有していれば付与されますが、その本来の趣旨は株主として会社の経営に参画し、株主総会などでの決議に投票することで会社の方針を決め、業績を向上させることで獲得できる資産ということになります。ガバナー報酬も同様で、投票に参加して、アルゴランドのエコシステムの発展に寄与することで獲得できる報酬になります。当然ながら判断を間違えると、アルゴランド・ネットワークの価値が既存され、資産価値が減少することになります。 今後、ブロックチェーンはあらゆるサービスのプラットフォームになっていきます。大規模に社会に実装されていくことで、これまで当たり前だと思っていた仕組みが大きく変わっていきます。その影響は金融分野にとどまらず、社会の隅々にまで及んでいきます。アルゴランドのガバナンスに参加するということは、そのプラットフォームの構築に参加することに他なりません。 ただ漫然と「儲かりそうだから」参加するのでは、あまり意味はありません。ブロックチェーンがどのように社会を変えていくのか、自分の仕事にどう関わってくるのか、10年後・20年後の自分の生活・生き方にどう関わってくるのか、この機会にしっかりと思考を深めて行くことが大事です。「よくかわらない」という言い訳は通用しません。みんな初めて経験することです。


=================================== 1.注目ニュース



(1)アルゴランド・コミュニティ・ガバナンス第1期参加申請開始!

10月1日より第1期目のコミュニティ・ガバナンス参加受付が開始されました。15日が締切となります。これまで財団が管理してきた未発行分の約32億Algoの管理権限がコミュニティへと移譲されます。その分配に関する決定権はもとより、アルゴランドのエコシステム拡大に関する様々な決定権をコミュニティが担うことになります。パブリック・ブロックチェーンだからこそ実現するこの新たな試みにぜひご参画ください。 >ガバナンス・ポータル >ガバナンスFAQ



(2)アルゴランド仮想マシン(AVM)1.0リリース

アルゴランドは、アルゴランド仮想マシン(Algorand Virtual Machine:AVM)の提供を発表し、主要なスマートコントラクト・プラットフォームとしてのオープンソース・ブロックチェーンの地位を強化しました。アルゴランドのLayer-1プロトコルのアップグレードは、現在MainNetで利用可能であり、高速、スケーラブル、低コストで安定したインフラ上に未来のアプリケーションを構築しようとしている開発者や組織に堅牢なツールを提供します。 アルゴランドは、クリプトに特化した開発者だけでなく、あらゆる開発者が使用できるツールの作成に注力しています。AVMでは、開発者がPythonやJavascriptに似たシンプルなプログラミング言語であるReachでスマートコントラクトを書くことができます。また、開発者がDeFi以外の様々なユースケースに活用できる新機能も搭載しています。 >アルゴランド仮想マシン(AVM)のアップグレードにより、シンプルでさらに強力なスマートコントラクトが実現




(3)グローバル法律事務所DLAパイパー、従来のリーガル・サービスを超えた革新的なソリューションをアルゴランドを活用して提供 世界有数のビジネス法律事務所であるDLAパイパー(DLA Piper)が。コンプライアンスや規制の厳しさと最新の技術的なソリューションを組み合わせた独自のデジタル資産作成プラットフォーム「TOKO」にアルゴランドを活用することを発表。 DLAパイパーは、TOKOを通じて、ブロックチェーン技術を用いて高額資産を売買するための安全で費用対効果の高いソリューションをクライアントに提供します。 >DLA Piper >世界的法律事務所DLAパイパーがアルゴランド財団と提携し、エンタープライズ・グレードのデジタル資産提供を強化




(4)拡大するアルゴランドのNFTコミュニティ Dartroomが、スマートNFTとASAの2つのNFTフォーマットをアーティストに提供する、NFTに特化したデジタルアート・マーケットプレイスの構築を支援するための助成金を獲得。 スマートNFTにはロイヤルティが組み込まれており、二次販売の際には必ず原作者のもとにロイヤリティが払われす仕組みのようです。これは例えば、購入者が次の購入者に販売するときにマーケットプレイスを通さずにP2Pで無料でNFTを送信し、別途代金を受信するという抜け道を防ぐものだそうです。 >Dartroom >Dartroom(ダートルーム)、アルゴランド上にNFTマーケットプレイスを構築するための助成金を受領




(5)開発者向けポータルが一新! アルゴランドが開発者向けに解説しているポータルサイトがアップデートされました。ブロックチェーンの基礎からスマートコントラクト、トークン化、アルゴランドとの統合など、あらゆるコンテンツが網羅されています。 >アルゴランド開発者向けポータル


(6)その他 - YieldlyにOpulousに続きSmileCoinのステーキングも誕生。 - Algomintテストネット稼働状況の最新報告。 - シルビオ・ミカリ教授が中国・浙江大学から名誉教授の称号を授与されました。 - アルゴランドが1億ドルのスポンサー契約を結んだドローン・レーシング・リーグの2021-2022ワールド・チャンピオンシップが開幕。 - 同じくアルゴランドがスポンサーになっているLe Mans Virtualも開催。



=================================== 2. アルゴランド・ジャパンの現在の優先ミッション 続々登場する各DeFiの解説記事シリーズをメディアで展開したいところです。 またアルゴランドが世界中で展開しているアクセラレータ・プログラムを日本でも実施したいと考えて、色んなところに打診中です。ちまちまやる気はないので、業界リーダーや大手企業と組む予定。また日本の開発チームの参加を募ると同時に、海外のプロジェクトの日本市場進出アクセラレータも企画中です。 *基本的に「バウンティ・プラットフォーム」にて掲載していく予定です。 <これまでの既報ミッション>  *詳細はバックナンバーをご参照ください。 (1)【開発パートナー募集】 (2)【$ALGO決済導入先募集】 (3)【ユーチューバー/コンテンツ・クリエイター募集】 (4)【ウォレット日本語化】(済) (5)【開発者ポータル日本語化】 (6)【各分野担当アンバサダー募集】 (7)【アルゴランド上の各プロジェクトの日本向けプロモーション担当者募集】


=================================== 3.イベント案内



(1)Developer Office Hours October 5th @ 16:00 UTC (12pm EDT) | Tinyman is a decentralised permissionless automated market maker exchange protocol October 19th | TBD November 2nd | TBD




(2)Algorand Foundation All Hands - LATAM Edition 10月8日(金) 3:30 AM (JST) アルゴランド財団主催ウェビナー、前回のアジア・パシフィック地域フォーカスに続き、今回はラテン・アメリカ地域フォーカスになります。エルサルバドルやコロンビア政府などによるアルゴランドの採用が進む同地域の動向を把握できます。




(3)アフリカ・ブロックチェーン・レポート 10月21日(木)16:00(ヨハネスブルグ時間) アルゴランド財団と提携しているアフリカ・ブロックチェーン・インスティチュートによるレポートで、ナイジェリア、南ア、チュニジア、ケニアにおけるブロックチェーン活用の現状が報告されます。




(4)DeCipher - The future is built on Algorand 11月29-30日 マイアミ アルゴランド・オールスターが一堂に会する一大イベント。 マイアミで開催されますが、もちろんオンラインでも参加可能です。 この初の2日間の体験は、アルゴランドの未来を解読するDapps構築者、企業、投資家、戦略的ステークホルダーのコミュニティを招集します。 Decipherでは、DeFi、NFT、新クリエイター経済、ゲーム、DAOなどにおけるブロックチェーン・ベースのソリューションの現在と未来の機会を探る会話やハンズオン・セッションが行われます。

=================================== 4. ユースケース紹介



Algofi Algofiは、アルゴランド・ブロックチェーン上の高速かつ低コストのクリプト融資市場で、分散型融資を広く利用できるようにします。Algofiは、伝統的な金融と分散型金融の間のギャップを埋める最初のクリプト・ネイティブバンクになることを目指しています。Algofiのシンプルなフィアット・オンランプにより、ユーザーは銀行や中央集権型のカストディアンを介さずに、クリプトを購入して利息を得ることができます。また、トレーダーはAlgofiを利用してショートをしたり、レバレッジをかけて取引をすることができます。 将来的には、Algofiは普通預金口座やクレジットカードなど、より伝統的な銀行サービスを提供する予定ですが、これらはすべて、アルゴランド上で成長するDeFiエコシステムによって実現されています。 Algofiのアルゴランドの利用方法 Algofiは、アルゴランド・プロトコルとPure Proof-of-Stake(PPoS)コンセンサス・メカニズムを活用することで、数秒で決済される手数料1セント以下の取引を促進することができます。この基盤により、Algofiは、将来的に取引数や新しい金融サービスの導入など、プラットフォームの規模を拡大していくことができます。さらに、Algofiがアルゴランドを採用した理由は、そのネイティブ・コミュニティが非常に強く、堅牢な開発ツールがすぐに利用できるため、Algofiを動かすスマートコントラクトを迅速かつ簡単に作成することができるからです。 >https://www.algofi.org/ >Y CombinatorとCitadel出身者がアルゴランド・ブロックチェーン上でDeFi融資プロトコル「Algofi」をローンチ


=================================== 5.今週の注目コンテンツ



(1)ブロックチェーン開発を学ぶ:アルゴランドで初めてのDAppを構築する方法 分散型アプリケーション(dApps)は、ブロックチェーン技術を使って構築された最もエキサイティングなイノベーションの一つであることは間違いありません。しかし、最初のdAppを構築することは、選択できるブロックチェーンやプログラミング言語の数を考えると、厄介なことです。幸いなことに、アルゴランドでは、ブロックチェーン初心者を歓迎する開発者向けの環境で、誰でもブロックチェーン・アプリケーションを構築することができます。 この記事を読んで、アルゴランドで最初のDAppをコーディングしてデプロイすることで、ブロックチェーン開発を学びましょう。




(2)日経新聞CBインサイツ『SNSの未来形「メタバース」 発展支える新興90社』 日経新聞が配信しているCBインサイツの記事『SNSの未来形「メタバース」 発展支える新興90社』にアルゴランドも登場しています。 アバター(分身)を使って人々が自由に活動・交流できる仮想空間「メタバース」が注目されている。SNS(交流サイト)の未来形の一つともいえるサービスで、現実とは異なる空間でほかのプレーヤーと交流や商取引などができる。米フェイスブックが注力する姿勢を見せているほか、金融サービスなど幅広い業界で動きが活発になっている。メタバースに関連する技術やサービスの開発に取り組む世界のスタートアップ約90社をまとめた。



=================================== 6.コミュニティ (1)公式ツイッター フォロワー数2,074。 2,000人突破! 最新ニュースや解説記事に加え、【アルゴランドに続々誕生するDeFi紹介】、【アルゴランドについて知っておくべき10のこと】なども定期配信していますが、他にも色々加えていきます。 >アルゴランド日本公式ツイッター (2)公式テレグラム メンバー数1,318。 「困ったときはテレグラム」の流れができています。 テレグラムやジャパン・サイトに寄せられたQ&Aサイトを作ると便利かなと企画中です。 先日はアクティブなメンバーのChachaさんの提案で日本担当のCommunity ChampionのAkioのAMAが開催されました。今後も続々と誕生してくるDeFiのファウンダーなどを招来して日本向けAMAなどを開催していきましょう。 どんどん情報共有したり、色んな意見も出して議論してください。ただし公式情報は公式アカウントが出す情報のみですので、その点だけご留意ください。 >アルゴランド日本公式テレグラム (3)公式グッズ まだTシャツを買ってない方、あと少しだけあります ご購入はこちらから。 ちなみに10月27-29日に幕張メッセで開催されるブロックチェーンExpoで10枚(M5、L5)ほど持参して配布予定です。 (4)PoLアルゴランド・カリキュラムへのフィードバック 合計57名の皆様から貴重なフィードバックを頂きました。量が多いので、ちょっと時間がかかっていますが、今週中にはAlgo当選者を選出させて頂く予定です。頂いた内容は翻訳して財団とも共有し、今後のコンテンツ制作に生かしていきます。ありがとうございました。 >グローバルのアルゴランド・コミュニティへのご登録はこちら

=================================== 7. その他色々 (1)今週の視点 Algoを出金できなくさせるというバイナンスの対応に憤るよりも、そもそも中央集権型組織にそのような理不尽な対応はつきものだということを理解したほうがいい。中央集権取引所を使ったところで、クリプト/ブロックチェーンに関するリテラシーは何も向上しないし。逆に今回の対応で、そのことを改めてAlgoホルダーに認識させてくれたバイナンスには感謝してもいいかも。 (2)今週の数字 「8%」 コニュティ・ガバナンスへの参加には任意の数のAlgoを期間内にずっとコミットする必要と投票に参加する必要がありますが、途中で指定アドレスの残高がそのコミット数を下回ったり投票に参加しなかったりしたとしてもペナルティはありません。ただガバナー報酬を得る資格が喪失するだけです。そこで今回の題1期期間中の投票案件として、「このルールをそのままにする」か「資格を喪失するだけでなく、コミット数の8%をペナルティとして取り上げる」かを選ぶことになっています。8%は大きいですが、ガバナンスへの参加はそれだけの責任があるといえばあります。投票は11月に実施されます。 (3)今週の英語 【ecosystem】 エコシステム、生態系 もともとは自然界のある地域・空間の生き物や植物がお互いに依存しながら生態を維持する関係のことですが、ビジネス界では複数の企業が互いの技術や資本を生かしながら、業界の枠や国境を超えて広く共存共栄していく仕組みを意味します。 Wallets and Exchanges are critical elements of a strong crypto-currency ecosystem. (ウォレットと取引所は、強力な暗号通貨のエコシステムの重要な要素です。) (4)今週の小ネタ 先日アルゴランドが五カ年1億ドルのスポンサー契約を締結したドローン世界大会を開催するDRL(ドローン・レーシング・リーグ)は米国空軍とも提携しています。ドローンは最先端の軍事兵器でもあり、そのエンジニアやエリート・パイロットの獲得は米国空軍にとっても優先課題となっているようです。 (5)おススメの本 日本株式会社の顧問弁護士 村瀬二郎の「二つの祖国」 (文春新書) Kindle版 児玉 博 (著) 彼は、最も善良な米国人であると同時に、最も美しき日本人でもあった―戦争前夜と言われた日米通商摩擦で、日本を救ってくれたのは、日系二世の米国人弁護士だった。大和魂とアメリカン・スピリッツの両方を体現した男の感動の人生! >ブロックチェーンは仲介者を不要にするシステムですが、どれだけ大規模に社会実装されても、ホンモノの仲介者が不要になることはない。これを読めばそれがわかります。 (6) 今週の美味い飯 中勢以の熟成肉ハンバーガー 最近は熟成肉はどこにでもありますが、日本でのパイオニアといえばこの中勢以。ウーバーイーツでハンバーガを頼んでみたら、激ウマでした。肉の美味しさを堪能するには、最初はチーズ無しがオススメ。食べたあともしばらく熟成肉の美味しさが口の中に残って余韻を味わえます。 (7)今週のアルゴランド・メインネット状況 10月4日午後12時(JST) 平均ブロックタイム: 4.3秒 ピーク時のトランザクション数/秒(直近7日間):1,147 TPS アルゴランド標準資産(ASA)総数:4,617,640 総アドレス数:13,682,257 流通供給量:6,101,901,808.93 オンライン・ステーク:2,725,462,757.47 <ソース> Algorand Mainnet Metrics Dashboard: https://metrics.algorand.org/ AlgoExplorer: https://algoexplorer.io/ では今週も張り切っていきましょう!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー アルゴランド•ジャパン https://www.algorand-japan.com *アルゴランド・ジャパンは日本向けにアルゴランドの情報を配信するサイトです。当メルマガは、2019年12月よりアルゴランド日本担当アンバサダーとなり、2021年4月からはコミュニティ・チャンピオンに就任しているakio(Twitter: @AkioAlgorand)による責任監修のもとで配信しています。日本公式テレグラムはこちら(