ガバナンス期間No.1、投票No. 1、施策No. 1 (G1V1M1)
オプションA: 2022年のガバナンス報酬額は2億8,200万Algo(四半期ごとに7,050万Algo)とし、現在のシンプルなロック・メカニズムを維持します。つまり、報酬は、投票を行い、かつコミットしたAlgoを当該四半期間にウォレットに維持したガバナーに分配されます。これを怠ったガバナーは報酬を失いますが、それ以上のペナルティは発生しません。
オプションB:2022年のガバナンス報酬額は3億6,200万Algo(四半期ごとに9,050万Algo)で、削減メカニズムを備えます。報酬は、投票を行い、かつコミットしたAlgoを当該四半期間にウォレットに維持したガバナーに分配されます。これを怠った場合、ガバナーは報酬を失うだけでなく、コミットした額の8%を削減されることになります。
アルゴランド財団はオプションAを支持します。
G1V1M1での意思決定をサポートするための詳細な経済的背景
注目すべきは、どちらのオプションにおいても、2021年から2030年までのガバナンス報酬の割り当て総額は固定されており、ガバナー自身の選択は、割り当てられた金額の一部を前倒しするか、もしくは将来の年に延期するかということです。
この提案の根拠は、探索的なガバナンスの議論の中で、報酬の増加は常にコミットメント・レベルの増加と結びついているべきだというコミュニティの意見に基づいており、これについては「アルゴランド経済進化レポート」で詳しく説明されています。
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2022年に向けての重要な背景:2022年の参加報酬は、年末に使い切るまで、年間を通じてゆっくりと減少していきます。これは、参加報酬プログラムの終了を意味します。これは以下のようにモデル化されています。
G1V1M1におけるオプションの経済的考察
オプションA(2億8,200万Algo)は、2022年のガバナンス報酬への配分額の10%を節約することを規定しています。この金額は今後3年間、1年につき1,000万Algoずつ均等に移転されるため、2023年から2025年のガバナンス報酬の将来的な割り当てが増加することになります。
オプションB(3億6,200万Algo)は、2022年のガバナンス報酬への配分額の15%の増加を規定しており、この金額は今後3年間、1年につきに1,250万Algoずつ均等に差し引かれるため、2023年から2025年のガバナンス報酬の将来的な割り当てが減少することになります。
今後9年間の可能な道筋の完全なシミュレーションは、「アルゴランド経済進化レポート」に詳細に記載されています。レポートから抜粋した以下のプロットは、ガバナーによって決定される割り当て金額の将来的な配分の可能性を示しています。
報酬を受け取るためには、どちらの方法でもガバナーはガバナンス期間中のすべての投票セッションに参加しなければなりません。
オプションAでは、ガバナーはガバナンス期間中(現在は3ヶ月間)、ウォレットの残高がコミットした量以上であることを保証しなければなりません。ガバナーがこの2つの要件(投票及びコミット量の維持)を満たさなかった場合、コミットした量が維持されていても、ガバナンス報酬を受け取ることはできません。
オプションBでは、ガバナーはコミットした量の8%をエスクロー口座に送り、自分のウォレットの残高がガバナンス期間中、残りのコミットした量以上のレベルを維持することを約束します。すべての要件を満たさなかったガバナーは、ガバナンス報酬を受け取る権利がなく、8%のエスクロー量はAERP(Algorand Ecosystem Resource Pool)に回収されます。
どちらの場合も、未請求の報酬及びエスクローからの回収量はAERPに戻され、将来の報酬に充てられることを強調しておきます。財団がガバナンス報酬に割り当てる合計額は変更されません。
アルゴランド財団はオプションAを支持します。「アルゴランド・ガバナンスの分散化の提案」で述べたように、アルゴランド財団は投票に参加せず、ガバナンス報酬も獲得しません。
今後数週間のうちに、財団はこの措置に関する意思決定を助けるためのさらなる情報と背景説明を提供する予定です。
元記事:https://algorand.foundation/governance-period-1-voting-measures
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