週刊アルゴランド・ジャパンVol. 26【2021年10月18日発行】

週刊アルゴランド・ジャパン Vol. 26【2021年10月18日発行】



米国MIT発パブリック・ブロックチェーン「アルゴランド(Algorand)」の最新情報プラスαを毎週月曜日にお届けします。皆様からの協業・提携、助成金申請、イベント共催などの各種ご提案も絶賛受付中!お気軽にお問い合わせください。


【はじめに】 アルゴランドのネイティブ・トークンAlgoは決済に使われるようになるのか?という質問がたまにありますが、アルゴランドは金融分野のみならずあらゆる業界・業種のサービス/アプリケーションがのってくるプラットフォームであって、Algoはそのプラットフォームを利用する手数料支払い、各種サービスを利用する際に必要となるアセットとして使われるのと、もう一つが今回始まったガバナンスに参加するのに必要となるアセットとして使われることがメインになります。 いわゆる「決済手段」としては、アルゴランド上で発行される各種ステーブルコイン、そしてCBDC(中央銀行デジタル通貨)が使われるようになります。もちろんAlgoやその他のアルゴランド上のアセットも決済手段として技術的には使えますが、ビットコインなどと同様に価格変動が大きいですので、決済手段としては不向きです。 アルゴランドの強みは、スピード(年内に2秒で取引最終確定)、低額(現在価格で0.2円=ほぼ無料)、高度なセキュリティ(PPoSによる完全分散化)、スケーラビリティ(年内に毎秒46,000取引処理可能にアップグレード=カード決済も余裕で処理)、さらに最も環境に優しいブロックチェーン設計(輩出炭素の2倍の炭素クレジット購入によりカーボン・ネガティブを実現)がありますが、これらと同等かそれ以上に重要なのが運営体制に対する信頼性の高さです。これなしに決済手段のプラットフォームになることはありえません。 いくらブロックチェーンが「トラストレス」といえども、その運営体制が脆弱であったり信頼が置けないのであれば、本末転倒です。ここでの「運営体制」というのはコア技術開発を担う米国MIT拠点のチームに対する信頼性、エコシステム参画パートナーの質と量、そしてガバナンス体制です。今回開始されたガバナンス分散化ではアルゴランド・コミュニティの「民度」が試されます。その根底にあるのは「1 Algo=1票」という自由主義、民主主義の基本概念ですので、日本人にはすんなりと受入れ可能ですが、そうでない国もたくさんあります。それらの国が導入しようとしているデジタル通貨とアルゴランド上で発行されるものとは、同じ「決済手段」として使われるものでも全く似て非なるものとなります。そういった観点からも、アルゴランドのガバナンスに参加する意義についてより深く考えていきましょう。

=================================== 1.注目ニュース



(1)コミュニティ・ガバナンス第一期、上々のスタート!

財団のあるシンガポール時間で10月1日から15日まで実施された歳1期アルゴランド・コミュティ・ガバナンス参加受付が締め切られました。数値は下記となりました。

  • アルゴランド・ガバナーの数:70,927

  • コミットされたAlgoの量:1,886,463,826 Algo

  • クローズ時のトークン価格(1.87ドル)を基準とした、ガバナンスにロックされた価値総額(TVL):35.3億ドル(約4,000億円)

  • 第1期のガバナンス報酬:60,000,000 Algo

  • 第1期のガバナンス報酬率(期間中にガバナーの資金不足が発生しないと仮定):3.2%

  • 合計(年率)報酬率(年率4.85%の参加報酬率を含む):17.6%

大体、財団が事前に想定していた数値に収まった感じです。 ガバナーになったからといって、それで終わりではなく、2つの必須条件である「指定アカウント内でのコミットしたAlgo数の維持」と「投票への参加」に注意する必要があります。今期の投票は1件のみで、11月1日から実施されます。内容は下記リンクをご参照ください。なお第2期ガバナンス参加受付は12月中旬に開始されます。 >アルゴランド・ガバナンス第1期 - コミット期間終了のお知らせ >ガバナンス期間No.1、投票No. 1、施策No. 1 (G1V1M1) >Runtime Verification audits the Rewards Contracts of Algorand's Community Governance(Runtime Verificatioが、アルゴランドのコミュニティ・ガバナンスにおける報酬契約を監査)



(2)TelegramとWhatsappでのチャット内取引やマイクロ・ペイメントを可能にする「Alty」がアルゴランドに移行

Alty Chatbotを利用することで、ユーザーはデジタル資産のリアルタイムな市場価格を知ることができ、これらの市場に関する最新のニュース・フィードや情報を受け取り、グループ・チャット環境で他のユーザーにチップを送ることができます。また、WhatsAppやTelegramを利用して、アルゴランドやその資産を送受信することができます。 *ちなみに日本公式テレグラムには数ヶ月前からチップボットが導入されています。 >Alty >ワンクリックで利用できるソーシャル・メッセージング・ウォレット「Alty」がアルゴランドに移行し、即時かつほぼ無料のチャット・ベースのクリプト取引が可能に




(3)デジタルアートだけではないNFTの活用法、食肉サプラーチェーンへの応用も登場 Carnes Validadasは、ブロックチェーン技術を用いたグローバルですぐに利用できるSaaSプラットフォームで、製品のトレーサビリティーを拡大するためのサプライチェーンを容易に許可します。 2020年9月にリリースされた「Carnes Validadas」は、食肉サプライチェーンのすべての関係者が、すぐに使用できるプラットフォームで製品の拡張トレーサビリティーを行うことを可能にし、トレーシングされる牛1頭につき1NFTをミントします。現在までに、食肉ブランドは30,000以上のアクティブなNFTをミントし、ブロックチェーンによるトレーサビリティーとQRコードによるラベリングを活用して、製品の差別化、脱コモディティ化、付加価値化を図っています。これにより、世界中の消費者は、個々の製品の起源、歴史、出所、詳細なデータや写真を見ることができます。さらに、ユーザーはこのNFTのトレーサビリティーを利用して、資産の存在証明を行い、クレジットや保険を取得することができます。 >Carnes Validadas >Carnes Validadas、新たなサプライチェーン・アセットのトークン化を支援する助成金を受領


(4)その他 - Yieldlyがモバイル・ウォレットからコネクトして使えるようになりました。 - TxnLabが「,algo」ネイティブ・ネーミングサービス開発中。 - Zoneがアルゴランド初のゲームとDeFiを融合する「GameFi」エコシステムのローンチを発表。Zoneは、ユーザーベース全体で数百万人のゲーマーに新しいgamefi製品とオンチェーン・ゲームを提供していきます。 - FlareネットワークがAlgoをFアセットに統合。 - アメリカ・エリアのコミュニティ・チャンピオンからのご挨拶

=================================== 2. アルゴランド・ジャパンの現在の優先ミッション ★ジャパン・アクセラレータ開催への遠い道のり 「教育」「ハッカソン」「アクセラレータ」の3段階プログラムを日本でも展開したいと思います。財団との話し合いの中で、このために必要なのは下記がリストアップされています。 1) 最低1人以上の技術系バックグラウンドのアンバサダー 2) 開発者向けポータルサイトの日本語化/ローカライズ 3) プログラム企画/運営パートナー(国内に幅広いネットワークを保有し、参加企業募集やイベント運営をリードできる企業/団体) 4) 日本でのAlgo入手方法確立(日本式ステーブルコイン活用) この内、2と4は目処が立っており、3に関しては現在大手企業と話し合い中ですので、残る1が目下の課題となっています。求む、英語堪能なブロックチェーン開発者でアルゴランドの描く未来に賭ける事ができる人!能力次第では、アンバサダーではなく財団での採用も可能かもしれません。 *その他のミッションは基本的に「バウンティ・プラットフォーム」にて掲載していく予定です。 <これまでの既報ミッション>  *詳細はバックナンバーをご参照ください。 (1)【開発パートナー募集】 (2)【$ALGO決済導入先募集】 (3)【ユーチューバー/コンテンツ・クリエイター募集】 (4)【ウォレット日本語化】(済) (5)【開発者ポータル日本語化】 (6)【各分野担当アンバサダー募集】 (7)【アルゴランド上の各プロジェクトの日本向けプロモーション担当者募集】


=================================== 3.イベント案内



(1)Developer Office Hours October 19th | TBD November 2nd | TBD




(2)アフリカ・ブロックチェーン・レポート 10月21日(木)16:00(ヨハネスブルグ時間) アルゴランド財団と提携しているアフリカ・ブロックチェーン・インスティチュートによるレポートで、ナイジェリア、南ア、チュニジア、ケニアにおけるブロックチェーン活用の現状が報告されます。




(3)IEEE Blockchain 10月21日開催、アメリカのバーチャル・イベント「IEEE Blockchain」にて財団のFabrice Benhamouda,が登壇。「アルゴランド・ブロックチェーン:新しいコンセンサス・プロトコルから強力な分散アプリケーションまで」。



(4)DeCipher - The future is built on Algorand 11月29-30日 マイアミ アルゴランド・オールスターが一堂に会する一大イベント。 マイアミで開催されますが、もちろんオンラインでも参加可能です。 この初の2日間の体験は、アルゴランドの未来を解読するDapps構築者、企業、投資家、戦略的ステークホルダーのコミュニティを招集します。 Decipherでは、DeFi、NFT、新クリエイター経済、ゲーム、DAOなどにおけるブロックチェーン・ベースのソリューションの現在と未来の機会を探る会話やハンズオン・セッションが行われます。

=================================== 4. ユースケース紹介



Smile Coin Smile Coin(SMILE)は、ユーザーがオープンでパブリックなインフラ上で自分のゲーム活動を閲覧、管理、追跡できるようにすることで、ゲーム活動を分散化することをミッションとしています。このブロックチェーン・ベースのネットワークは、ゲーマーが自分のゲームデータの使用を管理・制御し、AIツールを活用してパフォーマンスを最適化するための分散型プラットフォームを構築します。また、彼らの提供するサービスには、ゲーム会社のための合理的な資金調達や、支払い処理の代替手段が含まれる予定です 2021年に設立されたSmile Coinは、ゲーム業界における高額な手数料、遅い決済処理、不公平な国内銀行規制を解決するために作られました。これらを解決することで、急成長中のデジタル・ゲーム経済において、ゲーム事業者とゲーマーの取引方法を変革していきます。 Smile Coinのアルゴランドの活用方法 Smile Coinは、イーサリアムでアプリケーションの開発を始めましたが、巨大なゲーム業界のニーズを満たすためのスケーリングに課題を抱えていました。 Smile Coinチームは、より高速で費用対効果の高い、完全に分散化された取引プラットフォームをユーザーに提供するために、プロジェクトをアルゴランドに移行することを選択しました。 アルゴランドでは、高性能なネットワークとアルゴランド仮想マシン(AVM)によるシンプルなデプロイメント・モデルを活用するDeFiチームが増加しています。 >Smile Coin >Smile Coin(スマイルコイン):アルゴランド上でゲーム業界の分散化を図る


=================================== 5.今週の注目コンテンツ



(1)The Future of Finance: Xfinite and How Blockchain Will Impact Media and Entertainment(金融の未来:Xfiniteとブロックチェーンがメディアとエンターテインメントに与える影響) Algorandのマーケティング担当副社長Keli Callaghanが、XfiniteのCEO Swaneet SinghとMzaaloのCOO Vikram Tannaと対談し、ブロックチェーンがメディアやエンターテインメントにどのような影響を与えるかについて語りました。 0:41 イントロ 2:14 Xfiniteとは? 3:06 メディアコンテンツ・ライブラリ 4:05 Xfiniteのブロックチェーンモデル 7:31 なぜアルゴランドなのか 8:47 Xfinite Entertainment Token (XET) 10:54 ターゲット・オーディエンス 11:39 What's Next? XfiniteとAlgorandについてもっと読む: https://www.algorand.com/ecosystem/us... Xfiniteウェブサイト: https://www.xfinite.io/ Mzaaloウェブサイト: https://mzaalo.com/




(2)Algorand Hack Finale Prizewinners and Summary Encode Clubが実施している「教育」「ハッカソン」「アクセラレータ」の3ステップのプログラムのうちの「ハッカソン」のファイナリストたちのピッチが行われました。 ここから未来のスターが生まれてくるかも?! >Algorand Hack Finale Prizewinners and Summary

=================================== 6.コミュニティ (1)公式ツイッター フォロワー数2,177。  13日(水)に南国48@メタバース(@aril717yoko)さん企画のイベントをTwitterスペースで開催しました。200人くらいの方に聴いていただけたようです。同様の企画は、ご提案いただければどんどん参加していきます。 >アルゴランド日本公式ツイッター (2)公式テレグラム メンバー数1,427。 「困ったときはテレグラム」の流れができています。アルゴランドを活用するアイデアなどもどんどん出てきています。 どんどん情報共有したり、色んな意見も出して議論してください。ただし公式情報は公式アカウントが出す情報のみですので、その点だけご留意ください。 >アルゴランド日本公式テレグラム (3)公式Q&Aサイト{Algo13」 テレグラムでの同じ質問の投稿を避けるため、Q&Aサイトを構築中で、ベータ版を試験稼働中です。Q&A作成者には報酬が出るように財団と交渉中です。チップ機能も導入します。乞うご期待! >アルゴランド日本公式Q&Aサイト「Algo13」 (4)公式グッズ まだTシャツを買ってない方、あと少しだけ(どのサイズも残り一桁枚数)あります。ご購入はこちらから。 ちなみに10月27-29日に幕張メッセで開催されるブロックチェーンExpoで10枚ほど持参して配布予定です。 また現在、黒字の「Algorand」カッティング・ステッカー作成中です。縦2.2cm、横8cmのハイグレード仕様ですので、屋外使用も可能(耐久年数5年)。「A」はロゴマーク仕様ですので、単体でもスマホなどに貼り付けられます。Tシャツと同じ販売サイトで近日予約受付開始します!今のところ、3枚セット1,000円、5枚セット1,500円の予定。

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=================================== 7. その他色々 (1)今週の視点 ビットコインETFが承認されたというニュースが有りましたが、既存金融から見ればビットコインは「アルト」資産。ではアルトコインはどういう位置づけになるのかといえば、少なくともプラットフォームであるアルゴランドの場合は、「自分たちの既存サービスも載せていけるもので、かつその上に構築されるサービスは投資対象にもなる」という感じでしょうか。 (2)今週の数字 「$35,000」 アルゴランドが世界中で展開しているアクセラレータ・プログラムでは、選別された参加プロジェクトにはアルゴランド財団から2万ドルの助成金およびアルゴランド特化VC(ボーダレス・キャピタル)から1万5千ドルの出資(株式3%相当)によって最初にまず35,000ドルを獲得できます。そしてフォローアップ資金として最大100万ドルまで出資獲得も可能(協賛VCからの出資も可能)。 (3)今週の英語 【Hackathon】ハッカソン ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語で、 ソフトウェア関係者が 短期間に集中的に開発作業を行うイベントのことです。 We are delighted to announce that Encode Club’s Algorand Hackathon as part of our year-long partnership with the Algorand Foundation is now underway! This comes after the successful completion of the first part of the partnership: Algorand Educate. After the Hackathon, projects will be able to apply for the 10-week Algorand Accelerator run by Encode. アルゴランド財団との1年間のパートナーシップの一環として、エンコード・クラブの「アルゴランド・ハッカソンが」進行中であることをお知らせします!これは、パートナーシップの最初の部分「アルゴランド・エデュケート」が成功裏に終わった後に続いているものです。ハッカソンの後、プロジェクトは、エンコードが運営する10週間の「アルゴランド・アクセラレータ」に応募することができます。 (4)今週の小ネタ ドバイでプロジェクトを立ち上げ中の知人から「これ知ってる?」と送られてきたのは、米国で立ち上げ中のコインで、ドージコインやシバイヌのように「特になんでもない」もの。すごいのが、ずらりと各界のセレブを「インフルエンサー」としてこれでもかと紹介している点。全員分のツイッターとインスタのフォロワーを合わせると25億超なんだとか。やはりアメリカは広く、上から下までなんでもある。 (5)おススメの本 詐欺の帝王 Kindle版 溝口敦 (著) 「オレオレ詐欺の帝王」がすべてを明かす! オレオレ詐欺の草創期に荒稼ぎしただけではなく、ワンクリック詐欺、未公開株詐欺、社債詐欺、そしてイラク・ディナール詐欺と、彼が率いるグループの業務は“詐欺のデパート”といっていいほど多岐にわたりました。そんな「帝王」が「罪滅ぼしの気持ち」もあって、溝口氏に“シノギ”の実態を赤裸々に語ったのです。 詐欺師たちはいかなる手口を使い、どんな人間を嵌めるのか? なぜ被害者が後を絶たないのか――? 溝口氏の面目躍如、現代日本の闇を暴く力作です。 >詐欺には色んな形があっても、その基本構造はどれも同じ。「儲けた」「勝ちたい」「隠したい」といった人間の欲望を突いています。騙されないためには、その仕組について知ることがまずは第一。 (6) 今週の美味い飯 八代目儀兵衛のお米 京都のお米屋さんがやっている米料亭を銀座に発見したので行ってみました。ここの特徴は数種類のお米をブレンドして最高の味を創り出すという斜め上の発想。コース料理で、お米を色んな形で出してくれて、一人で2合分にもなるのでお腹いっぱいになります。おこげ単品でも美味しいですが、それに松茸を足して茶漬けにしたら美味でした。 (7)今週のアルゴランド・メインネット状況 10月18日午後12時(JST) 平均ブロックタイム: 4.3秒 ピーク時のトランザクション数/秒(直近7日間):1,145 TPS アルゴランド標準資産(ASA)総数:4,626,122 総アドレス数:13,971,058 流通供給量:6,146,627,166.35 オンライン・ステーク:2,106,772,008.91 <ソース> Algorand Mainnet Metrics Dashboard: