オランダ中央銀行がパブリック・ブロックチェーン上でQuantozデジタル・ユーロ「EURD」の発行を認可
オランダ・ユトレヒトおよびシンガポール（2023年11月14日） - デジタル通貨と金融技術の世界のパイオニアであるQuantoz Payments（クアントッツ・ペイメンツ）は、オランダ中央銀行の監督下で電子マネー機関（EMI）として認可され、アルゴランド・ネットワーク上で初の規制されプログラム可能なユーロ法定通貨「EURD」の発行を許可されました。
今年末までには、従来の銀行口座の有無にかかわらず、欧州経済領域内のすべての企業と消費者がEURDと電子マネー・サービスを利用できるようになる見込みです。EURDはインターネット接続機器やアバターへの決済の扉を開き、Web3経済を実現する上で極めて重要な役割を果たします。Quantozユーロがあれば、マイクロトランザクションが経済的に実行可能になり、データに対するセンサーへの支払いや機械間取引などのシナリオが可能になります。
EURDは、規制されたデジタル・ユーロであることを超えて、強固なプライバシー、取引手数料のカバー、効率性と費用対効果を高めるための資金プログラム機能など、さまざまな魅力的な機能を提供します。
「アルゴランドは、広範なデューデリジェンスと技術的審査プロセスを経て、パブリック・ブロックチェーン上で規制デジタル・ユーロを発行するためのすべての要件を満たしました。 キャパシティの観点からは、現在流通しているすべてのユーロをアルゴランド上で発行し、毎秒数千のトランザクションを即座に最終処理することができます」とQuantozの共同設立者兼CTOであるGaston Hendriks（ガストン・ヘンドリクス）は述べています。「EURDをアプリケーションに統合することに関心のある開発者は、当社のAPIを活用したり、オープンソースの決済アプリを利用したりすることができ、深いブロックチェーンの知識は必要ありません」。
「Quantozのチームは、深い技術的背景と豊富な決済経験を兼ね備えており、この重要なマイルストーンを達成したことを祝福します」とアルゴランド財団の事業開発グローバル責任者のEric Wragge（エリック・ラギー）は述べています。 「我々は、欧州の中心部の主要な規制当局がアルゴランドでのデジタル・ユーロの発行を認可したことを喜ばしく思っており、ユースケースの開発と製品の展開においてQuantoz と協力することを楽しみにしています」。
EURDは暗号通貨やステーブルコインではなく、中央銀行デジタル通貨（CBDC）とも異なる電子マネー・トークン（EMT：electronic money token ）であることに留意することが重要です。
EURDは、分散型台帳上の電子マネー・トークンの発行に包括的な規制を導入したMarkets in Crypto Assets Regulation（MiCAR）に完全に準拠するよう設計されています。
Quantozについて
2015年に設立され、オランダのユトレヒトにオフィスを構えるQuantozは、ブロックチェーン技術をベースとしたソリューションの構築に注力しています。Quantoz PaymentsはQuantozの100％娘姉妹会社であり、EURDの発行元であす。Quantoz PaymentsとEURDの詳細については、www.quantozpay.com をご参照ください。
アルゴランド財団について
アルゴランド財団は、アルゴランド・ブロックチェーンの普及、分散型ガバナンス、健全で豊かなオープンソース・エコシステムに責任を持つことで、アルゴランド・ブロックチェーンの世界的な約束の実現を支援することに専念しています。マサチューセッツ工科大学（MIT）教授でチューリング賞を受賞した暗号学者シルビオ・ミカリによって設計されたアルゴランドは、従来の金融のスピードに匹敵する取引スループットを達成しながらも、即時の最終性、ほぼゼロの取引コスト、そして24時間365日体制での取引を実現します。詳細については、https://algorand.foundation をご参照ください。
元記事：https://www.algorand.foundation/news/quantoz-payments-announces-launch-of-regulated-programmable-euro-algorand-network