2022年2月10日2 分

ALGO担保型ステーブルコイン

アルゴランド上にはUSDTやUSDCなどのドル・ペッグ型ステーブルコインはもちろん、ユーロやカナダ・ドル、ブラジル・レアル、トルコ・リラなどにペッグした様々なステーブルコインがありますが、ここ最近はALGOを担保に発行されるステーブルコインが続々と出てきています。

これらのステーブルコインは、過剰担保(Over Collateral)と呼ばれる方法で価値を裏付けられ、分散型プロトコルで運営されています。ユーザーは、スマートコントラクトの金庫に十分な担保を預けることで、アルゴリズム型ステーブルコインを作成またはミントします。ユーザーは、自分がミントしたステーブルコインの価値を相殺するのに十分な担保を維持する責任があります。

いくつかをご紹介します。

STBL by Algofi

https://docs.algofi.org/protocol/algostable

アルゴランド上の「銀行」を目指すレンディング・プロトコルAlgofiにて、Algoを担保に借りられるアルゴリズム型ステーブルコイン(ドルの価値と連動)。

xUSD by xBacked

https://www.xbacked.io/

TetherやUSDCとは異なり、xUSDは暗号資産(当初はALGOのみ)に価値を裏付けられています(EthereumのDAIに似ています)。120%の担保が必要で、110%を下回ると清算されます。最小担保は1000ドル。

GARD

https://www.algogard.com/

アルゴランドのコミュニティ・ガバナンス参加者が、コミットしているAlgo数を基に(担保にして)設定されるクレジットラインからGARDを引き出して、DeFiなどで利用することができます。つまりAlgoをガバナンスにコミットして報酬を得ながら、同じAlgoを担保に借りるGARDを利用して他でもイールドを獲得する機会を得られます。GARDの価値は常にドルと同じで、真の分散型ドルとして、アルゴランドと広範なクリプト・コミュニティの両方で、新時代のDeFiを切り開くのに役立ちます。

STBLとxUSDは、Algoを過剰担保とする必要があるため、基本的にはホルダーがさらに多くの暗号資産を購入するか、キャピタルゲイン税を課されずに価値の高まった手持ちの暗号資産に対して流動性を獲得することが目的となります。

GARDの場合は、ガバナンスに参加しているユーザーであればすぐにその存在意義がわかると思います。

ただいずれもALGOの価値が暴落した際には担保割れしてしまい、問答無用で清算されてしまうリスクが有ることにご注意ください。

今後も色々なステーブルコインが登場してくると思いますので、期待しましょう。

ステーブルコインについて詳しく学びたい方はこちらをどうぞ。

>アルゴランド&サークル:次世代ブロックチェーンにおけるステーブルコインの威力

>銀行・フィンテック向けステーブルコイン入門

>アルゴランド上のステーブルコインのユースケース