2021年6月20日11 分

週刊アルゴランド・ジャパン Vol. 8【2021年6月14日発行】

週刊アルゴランド・ジャパン
 
Vol. 8【2021年6月14日発行】

米国MIT発パブリック・ブロックチェーン「アルゴランド(Algorand)」の最新情報プラスαを毎週月曜日にお届けします。皆様からの協業・提携、助成金申請、イベント共催などの各種ご提案も絶賛受付中!お気軽にお問い合わせください。

【はじめに】
 
アルゴランドのエコシステムに資金が流れ込んできています。直近では注目ニュースにもあるように著名VCによって1億ドル(約110億円)のファンドが立ち上げられ、アルゴランド上のプロジェクトへの投資に充てられます。1億ドルというと巨額ですが、今年10月から開始予定のアルゴランドのガバナンス分散化によって、財団からコミュニティに管理権限が移譲されるALGOの数は32億です。現在価格で計算すると約4,000億円!その巨額の資金をアルゴランドのエコシステム内でどのように分配するのかを決める権利が、一人ひとりのAlgoホルダーの手に渡ることになるわけです。ワクワクします。今のうちから、どんなプロジェクトにどんな価値があるのか、どこにどれだけの予算を配分すればいいのかなど、色々考えるようにしておきましょう。

===================================
 
1.注目ニュース

(1)テッククランチ創業者が率いるArrington Capitalがアルゴランドのエコシステム向けに特化した1億ドルのファンドを立ち上げ

アルゴランドには当初から、アルゴランドのエコシステム向け専門に投資を担うパートナーとして2億ドルを扱うボーダレスキャピタルがあり、財団の2.5億ALGO助成金プログラムとともに全世界でアクセラレータ・プログラムなども展開しながら投資を拡大してきました。そこに今回は、もともと日本でもおなじみのXRP(リップル)を中心に投資(「Arrington XRP Capital Fund」)を行ってきた、テッククランチ創業者マイケル・アリントン氏が率いるアリントン・キャピタル・マネジメント(Arrington Capital Management)が、1億ドル規模のファンド「Arrington Algo Growth Fund:AAGF)」を立ち上げて参画してきました。アルゴランド上のプロジェクトのトークン及び株式の両方への投資を行っていく計画とのことです。
 

 
もちろん日本のプロジェクトにも投資を受けるチャンスはあります。現実的な流れとしては、まずは財団助成金に応募し、実績を示すことで、自動的にこれらVCへと話が進んでいくことになります。詳細については、アルゴランド・ジャパンまでお問い合わせください。
 

 
>Arrington Capital、アルゴランド・ベースのイニシアチブに投資する1億ドルのファンドを設立
 

 
>【コインデスク】テッククランチ創業者、1億ドルファンドを設立──投資ターゲットはアルゴランド
 

(2)インド拠点の巨大エンターテインメント企業ErosとZfiniteがブロックチェーンを活用したメディア事業を強化
 

 
インドのエンターテインメント企業でニューヨーク証券取引所に上場しているErosSTX Global Corporation傘下のEros Nowと、アルゴランド上に構築された動画ストリーミングXfiniteのMzaaloプラットフォームとのパートナーシップ強化のニュースです。両社の総ユーザー数は数億人規模ですので、今後のスケールアップが期待されます。
 

 
>XfiniteとEros Now、アルゴランドのブロックチェーン・ベースのコンテンツ・エンゲージメント・プログラムでパートナーシップを拡大
 

 
<関連記事>
 
>Xfiniteとアルゴランド、大規模な採用を視野に入れた戦略的パートナーシップを締結
 

(3)アルゴランド・コミュニティ中継ノード運営パイロット・プログラム
 

 
アルゴランドには中継(リレー)ノードと参加ノードの2種類がありますが、今回のプログラムでは中継ノードの運営への参加者の募集になります。目的としては、より多くの当事者がコミュニティで積極的な役割を果たせるようにすることと、中継ノードの多様性と数を増やし、ネットワークの継続的な健全性と運営を確保することです。全世界で5〜10の参加者を見込んでいます。日本からの参加者も出てきてほしいところです。
 

 
>アルゴランド・コミュニティ中継ノード運営パイロット・プログラム
 

 
<関連情報>
 
>アルゴランドのネットワーク・アーキテクチャ
 

(4)アルゴランド公式ウォレットが日本語対応にアップデート
 

 
みんな使っているアルゴランド公式ウォレットで、ようやく念願の日本語表示が可能になりました。アプリが自動アップデートされない場合は、アプリストアで強制アップデートしてみてください。
 

 
10月から始まる予定のガバナンスへの参加も、公式ウォレットから参加するのが最も簡単かつ安全です。
 

 
>アルゴランド・ウォレット
 

(5)その他
 

 
- アルゴランド・インクが、builtinBOSによって「ボストンで働くべき最高の小規模企業50」に選出
 

 
- アルゴランドのガバナンスに関するレファレンダム開催の告知
 

 
- Yieldlyのプレミア「No-loss Lottery(損失なし宝くじ)」の結果が11日に出ました。賞金は約6,345Algo(70万円くらい)。毎週開催されます。
 

 
- アルゴランドとAIKONの助成金パートナーシップのアップデート
 

===================================
 
2. アルゴランド・ジャパンの現在の優先ミッション
 

 
今週は延び延びになっていた「バウンティ・プラットフォーム」開設が予定されています。ここに様々なタスクが掲載され、アンバサダーだけではなく誰でも手を挙げて実行することで、ALGO報酬を獲得できます。
 

 
当初は英語メインで試験的に始まりますが、徐々に日本語でのタスク掲載も始めていきます。乞うご期待!
 

 

 
<先週までの既報ミッション> 
 
*詳細はバックナンバーをご参照ください。
 

 
(1)【開発パートナー募集】
 
(2)【$ALGO決済導入先募集】
 
(3)【ユーチューバー/コンテンツ・クリエイター募集】
 
(4)【ウォレット日本語化】
 
(5)【開発者ポータル日本語化】
 
(6)【各分野担当アンバサダー募集】
 
(7)【アルゴランド上の各プロジェクトの日本向けプロモーション担当者募集】

===================================
 
3.イベント案内
 

 
(1)6月18日(金)22:00〜(日本時間) アルゴランド財団AMA
 

 
財団では、4月にガバナンス提案を発表しましたが、先日、この提案を承認するためのレファレンダム開催の発表に続き、中継ノード運営パイロッット・プログラムも発表しました。そこでこれらの関するコミュニティからの質問に何でも答えるAMAを開催します。財団COOのJason Lee、チーフ・エコノミストのMassimo Mornini、リサーチ・フェローのShai Haleviに何でもお聞きください。
 

 
事前に質問のある方はこちらから可能です。

===================================
 
4. ユースケース紹介
 
「アルゴランド上でのNFT発行・運用」
 

 
今回はユースケースと言うよりも、アルゴランド上でのNFT発行及び運用の優位性のご紹介です。
 

 
NFT向けのプラットフォームはすでに乱立状態になりつつありますが、アルゴランドのパフォーマンスとコア機能は、スケール、スピード、コスト、環境への影響を解決し、成長するNFTエコシステムをサポートするための独自の立場にあります。
 

 

  • アルゴランド・ブロックチェーンは、スケーラビリティを中心に構築されています。高い取引速度と、迅速なファイナリティ(最終確定性)を誇ります。NFTトークンの鋳造は、他のブロックチェーンと比べて手頃な価格です。

  • アルゴランドのブロックチェーンは安全で信頼性があります。潜在的な51%の攻撃の試みに耐えることができ、フォークレス(フォークしない)です。

  • アルゴランドでNFTを作成すると、柔軟性、拡張性、低コストなど、Layer-1のすべての機能を利用できます。また、特定の国や地域の規制に準拠したNFTを作成することができます。

  • アルゴランドのユーザーは、分割されたNFTを発行することができます。これは、複数のシェアで取引可能な高価な芸術作品をトークン化するために使用することができます。

  • アルゴランドはProof of Workを使用していないため、カーボン・ニュートラルです。


 
日本では先日提携を発表したCurvegridが皆様のNFTビジネスをサポートします。ぜひお問い合わせください。
 

 
>アルゴランドのNFT
 

 
>日本のCurvegrid(カーブグリッド)とアルゴランド財団がNFTブリッジのインフラ提供で提携
 

===================================
 
5.今週の注目コンテンツ

(1)アルゴランド創設者シルビオ・ミカリ教授
 

 
これは2年前の動画ですが、ミカリ教授について知ることができます。ゴッドファーザーでおなじみのシチリア島で生まれた教授は明るいローマ、太陽あふれるカリフォルニア(UCバークレー)を経て、MITのある寒いボストンへとたどり着きます。それからすでに40年の月日が経っていますが、数年前にアルゴランドを立ち上げたときは11人(うち8人がMIT所属)、ガレージではなく教授宅の居間がスタートの地点でした。
 

 
日本語字幕もあり、大体の内容はわかると思いますので、是補ご覧ください。

===================================
 
6.コミュニティ
 

 
(1)公式ツイッターのフォロワー増加中!
 
先日1,000人突破したと思ったら、あっという間に1,400も超えてきました。英語版オフィシャルもオーガニックでどんどん増えています。日本であまり稚拙なBtoCキャンペーンをやると怒られそうです。。
 
でも今月19日はメインネット開設2周年なので、テレグラムとも連携しながらキャンペーンやります。
 

 
>アルゴランド日本公式ツイッター
 

 
(2)公式テレグラムも拡大中!
 
日本公式テレグラムもメンバー数が600人を超えてきています。最近はアルゴランド初のDeFiであるYieldlyがサービス展開を開始したこともあり、それ関連のやり取りが増えています。これから他のサービスもどんどん登場してくるので、いずれはそれぞれ個別のチャネルを開設する必要も出てきそうですが、当面はこのままで。
 
また現在、財団スタッフを招いたAMA(何でも聞いてくれ!)イベント開催に向け、質問を募集中です。ALGOや特製ポシェットも当たりますので、どしどしご質問ください。
 

 
>質問フォーム
 

 
>アルゴランド日本公式テレグラム
 

 

 
>グローバルのアルゴランド・コミュニティへのご登録はこちら
 

===================================
 
7. その他色々
 

 
(1)今週の視点
 
エルサルバドルがビットコインを法定通貨としたことが話題になっていますが、日常生活にビットコイン利用が普及するのは現実的ではない。混乱するだけで終わることになりそうですが、その間に複数の国家でCBDCの立ち上げが発表される公算が高いため、良い比較対象にはなりそうです。
 

 

 
(2)今週の数字
 
「2.5億」
 
アルゴランド財団ではALGO総供給量の2.5%にあたる2.5億ALGOを助成金プログラムに充てています。開始時はALGO価格が20円くらい乗っときでしたので50億円でしたが、最近の価格上昇(&乱高下)で250〜400億程度の規模になります。
 

 

 
(3)今週の英語
 
【at odds】一致しない、対立する
 
オッズと言えば日本では競馬での「払戻金の倍率」の意味で使われていますが、もともとは確率論で「確率」を示す数値で、見込みとか勝算を表します。
 
先週、ある著名な投資家の「プラットフォームは、より速い取引速度、より低い手数料、より高い効率性を提供するために常に競争しているが、最終的には中央集権化を進めていくことになる。集権化された製品が、最も効率的...」という内容のツイートに我らがミカリ教授が次のように返していました。
 
"Other people take the easy way out Anthony! But scale and decentralization do not have to be at odds: Let's discuss!"
 
「他の人たちは簡単な方法を取りますよ、アンソニー!でも、スケールと分散化は対立するものではありません。議論しましょう!」
 

 

 
(4)今週の小ネタ
 
イスラエルと並び世界に先駆けて集団免疫を達成し、すでに新規感染者ゼロの日も出てきたマルタでは、経済復興に向けて観光客や留学生向けのクーポン配布などの措置を矢継ぎ早に導入していますが、今月からは世界を移動しながらリモートで働く「ノマド」向けビザ・プログラムも開始しました。現地で仕事を見つけて労働ビザを取得しなくても、大体月35万以上のリモートワークの契約があれば、1年間有効のビザが取得できます。マルタの賃貸はほとんど家具付きですので、かんたんに引越し当日から普通に生活できます。オススメです。
 

 
>Nomad Residensy Permit
 

 
>マルタ移住:新たに「ノマド向け」居住プログラムを発表
 

 

 
(5)おススメの本
 
「バウンティハンター 日本人ただひとり、殺しのライセンスを持つ男」 (A-WAGON文庫) Kindle版
 
荒木秀一 (著)
 

 
逃亡犯人を追跡し逮捕連行して報酬を稼ぐバウンティハンター(賞金稼ぎ)。アメリカに乗り込み、ハンター稼業に命を賭ける日本人の活躍を描く鮮烈のドキュメント。
 

 
>20年近く前にPlayboyで連載されていたものが単行本になっていたのを読んだ記憶がありますが、これはその文庫版です。今週ローンチされるバウンティー・ポータルでタスクをこなす際には、この本の主人公と自身を重ね合わせて「賞金稼ぎ」に挑んでみてください。
 

 

 
(6) 今週の美味い飯
 
「ブラータチーズ」
 
最近はよく見かけるようになりましたが、最初に食べたのはパークハイアットのニューヨークグリル。美味い!と思ってウェイターに「このチーズ、なんですか?」と思わず聞いてしまったほど。当時は検索してもほぼヒットせず、ようやく見つけた銀座のホテル内のレストランに「ブラータチーズが食べたい」と予約していったら、帰り際に支配人が出てきて握手を求められました。「お前、なかなかわかる男だな」という感じだったようです。
 

 

 
では今週も張り切っていきましょう!!
 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
アルゴランド•ジャパン
 
https://www.algorand-japan.com
 
*アルゴランド・ジャパンは日本向けにアルゴランドの情報を配信するサイトです。当メルマガは、2019年12月よりアルゴランド日本担当アンバサダーとなり、2021年4月からはコミュニティ・チャンピオンに就任しているakio(Twitter: @AkioAlgorand)による責任監修のもとで配信しています。日本公式テレグラムはこちら(https://t.me/AlgorandJapan)。
 
*各種お問い合わせはサイト上のフォームよりお願いします。
 
*一般的な質問などはテレグラムで行って情報共有を促進しましょう。
 

 
<バックナンバー>
 
本メルマガのバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 

 
【英語公式サイトはこちら】
 
Algorand Inc. : https://www.algorand.com
 
Algorand Foundation : https://algorand.foundation
 
Algorand Wallet : https://algorandwallet.com
 
Algorand Developer Portal : https://developer.algorand.org