2021年5月13日11 分

週刊アルゴランド・ジャパン Vol. 3【2021年5月10日発行】

週刊アルゴランド・ジャパン
 
Vol. 3【2021年5月10日発行】

米国MIT発パブリック・ブロックチェーン「アルゴランド(Algorand)」の最新情報プラスαを毎週月曜日にお届けします。皆様からの協業・提携、助成金申請、イベント共催などの各種ご提案も絶賛受付中!お気軽にお問い合わせください。

【はじめに】
 
よくわからない暗号通貨が爆上げしても不思議に思うことはない。時価総額ランキングは紅白歌合戦みたいなもの。その年に一曲大ヒットした一発屋から、しばらく新曲は出してないのにずっと出続けている大物歌手まで多種多様。最近ではデビューして数ヶ月で出場しちゃうのまでいる。でも暗号通貨の世界はおそらく音楽業界よりも移り変わりが早い。この歌手は果たして3年後も出場してるのか?という視点は、この暗号通貨は果たして1年後もこんな位置にいるのか?という視点と同じくらいのイメージ。いずれにしろ紅白歌合戦というのは、一緒に何とかダンスしながら見るのも面白いけど、やはり天城越えが一番。暗号通貨界の天城越えは果たしてどれなのか?

===================================
 
1.注目ニュース
 

 
(1)Yieldly、アルゴランド初のIDOを発表
 

 
アルゴランド・アジア・アクセラレータプログラムから誕生したYieldlyは、TrustSwapを用いて、一連の画期的なDeFi技術を市場に投入することを発表しました。これにより、損失のない賞金ゲーム、クロスチェーン・スワップ、マルチ・アセット・ステーキングなど、アルゴランドでのDeFiイノベーションが促進されます。
 

 
Yieldlyはまた、5月21日~26日にTrustSwapでInitial Decentralized Exchange Offering(IDO)を行います。このプロジェクトは、完全に希釈された2,000万ドルの時価総額で開始され、6月の第1週には他の取引所でもYieldlyの流動性が利用できるようになると予測されています。
 

 
>Yieldly
 

 

 
(2)アルゴランド、業界リーダーとしてCBDC及びNFTに関する解説記事を相次いで発表
 

 
アルゴランドは業界内ではよく「アカデミックなプロジェクト」と言われます。世界トップのMITを拠点としており、コンピュータ業界のノーベル賞と呼ばれるチューリング賞を受賞しているシルビオ・ミカリ教授が創設、また昨年のノーベル経済学賞受賞者やポスト量子暗号分野の世界的リーダーなど各分野のトップ人材が揃っています。そんな背景もあり、業界で注目される分野の解説記事を頻繁に提供しています。最近では、ブロックチェーンの環境対策分野における提言なども注目を集めたところですが、今回は継続的にシリーズ物として提供しているCDBCとNFT分野の解説記事が新たに提供されました。
 

 
>分割NFTでアルゴランドがNFT市場へのアクセスを民主化する方法
 

 
>ブロックチェーン・ベースのCBDCシステムが金融包摂、イノベーション、経済的パフォーマンスに与える効果について
 

 

 
(3)詐欺への注意喚起
 

 
先日、アルゴランドのDiscordチャネルにて、偽のウォレット・アップデート情報が流れました。偽情報ということに気づかず、偽のウォレットをダウンロードして自分の資産を入れてしまうと、すべて盗まれてしまいます。後で気づいても、取り戻すことはほぼ不可能です。アルゴランドの正しい情報は必ず公式チャネルで確認しましょう。ちなみにこのメルマガも「公式」ではないことにご留意ください。
 

===================================
 
2. アルゴランド・ジャパンの現在の優先ミッション
 

 
(6)各分野担当アンバサダー募集
 

 
現在、日本には10数人のアンバサダーがいます。来月には新たなプログラム開始とともにアンバサダー向けプラットフォームが開設予定です。このプラットフォームでは、マーケットごとに各種タスクが掲載されて、それらにアンバサダーが立候補して取り組む形になります。これまでのようにすべて自分でプロアクティブに活動して報酬を申請するのとは異なり、かなり活動しやすくなります。
 

 
ただそうは言っても、アルゴランドはパブリック・ブロックチェーンですので、ありとあらゆる分野のアプリケーションが乗ってくるので、各分野の専門性が求められてくることが容易に予想できます。そこで、今のうちから単なるアンバサダーではなく各分野担当アンバサダーをある程度決める形にしておいたほうが良いのではないかと考えています。例えば、「NFT担当」、「音楽業界担当」などといった感じです。
 

 
この分野に関しては私にお任せ!という方は、ぜひアルゴランド・ジャパンまでご連絡ください。新アンバサダー・プログラム開始の際には直接応募も可能ですが、あらかじめ分野を絞り込んでおいてアルゴランド・ジャパンから申請することで話がスムーズに進むようになります。
 

 
<進展アッップデート>
 
$ALGO決済導入の話をいくつか頂いています。$ALGO決済を導入するということは、自動的にすべてのアルゴランド上のトークンでの決済も可能になります。例えば、米ドル(USDC、USDT)やユーロ、そして近々導入される(?)日本円ステーブルコインも利用可能になります。「そんなのわざわざ使う人いるか?」ではなく、「あんなこともこんなこともできるな!」と考えてみることが大事です。
 

 

 
<先週までの既報ミッション> 
 
*詳細はバックナンバーをご参照ください。
 

 
(1)【開発パートナー募集】
 
(2)【$ALGO決済導入先募集】
 
(3)【ユーチューバー/コンテンツ・クリエイター募集】
 
(4)【ウォレット日本語化】
 
(5)【開発者ポータル日本語化】

===================================
 
3.イベント案内
 

 
(1)5月14日
 
BSN:How is Two Great Powers (U.S. vs. China) Acting Differently Toward CBDC?
 
中国の国家ブロックチェーン・インフラ・プロジェクトBSN(Blockchain Service Network)がホストするディスカッションの模様がアップされます。お題はズバリ「米中2大国が中央銀行デジタル通貨に対していかに異なる動きを見せているか?」です。パネリストは、アルゴランド財団CEOショーン・リーに加え、テゾス、コンセンシス、そしてモデレータはコインテレグラフ。必見です。
 

 

 
(2)5月27日(木)21:00(日本時間)〜
 
DLT and the future of public blockchains by OMFIF Digital Monetary Institute
 
世界中の中央銀行のシンクタンクであるOMFIFが一年前に立ち上げたばかりのデジタル・マネー・インスティチュート主催、アルゴランドがホストするディスカッションです。
 

 
*日本でもオンライン/オフライン問わず、各種イベントを開催していきます。後援も可能ですので、共に日本でブロックチェーン業界を盛り上げていきたい皆様からのご提案も大歓迎です。

===================================
 
4. ユースケース紹介
 

 
PlanetWatch(プラネット・ウォッチ):大気質モニタリングのエコシステム
 

 
Planetwatchはフランスに拠点を置くハイテク・スタートアップで、世界最大の基礎物理研究所であるCERNによるスピンオフ・パートナーシップ・プログラムに参加した最初のブロックチェーン企業です。同社はアルゴランド・ブロックチェーン、CERNで開発された高度なデータ収集ソフトウェア、そして高性能で手頃な価格の空気質センサーを活用することにより、空気質監視を分散化し、データ収集の動機付け、ゲーム化を推進しています。センサーを設置・携帯する個人や企業にトークン付与で報いることで、リアルタイムのデータを提供し、過去の大気質データ用の最初のグローバルな不変の元帳を構築する、高密度で低コストの大気質監視ネットワークを展開しています。
 

 
>PlanetWatch
 

 
<関連記事>
 

 
PlanetWatch、イタリアの2つの主要都市で革新的な大気質モニタリングの作動開始とともに、アルゴランド財団からの助成金受賞を発表
 

 
PlanetWatchがシードラウンドを完了し、アルゴランドでさらにリアルタイムの大気質モニタリングを実施
 

===================================
 
5.今週の注目コンテンツ
 

 
(1)THE POWER OF RANDOMNESS: ALGORAND AND THE FUTURE OF BLOCKCHAINS
 
ランダム性の力:アルゴランドとブロックチェーンの未来
 
ザ・インタビュー - Crypto - シルビオ・ミカリ&アッシュ・ベニントン
 

 
Real Visionのシニア・エディターであるアッシュ・ベニントンが、アルゴランド創設者シルビオ・ミカリをホストし、ミカリのcryptoへの旅、アルゴランドの創業、ランダム性の力、ゼロ知識証明、ブロックチェーン・プロトコルの進化可能性の未来について語ります。
 

 
ちなみに最近のミカリ教授は渋く髭をはやしています。往年のいかりや長介さんを彷彿させます。
 

 

 
(2)日銀レビュー「暗号資産における分散型金融—— 自律的な金融サービスの登場とガバナンスの模索 」——決済機構局 北條真史、鳩貝淳一郎 2021 年 4 月
 

 
アルゴランドとは直接関係はないですが、日銀による有益なレポートのご紹介です。日銀で決済システムの整備などを担当する決済機構局によるもので、ブロックチェーン業界の世界的なバイブル「マスタリングビットコイン/イーサリアム」の訳者である鳩貝淳一郎氏と、北條真史氏により作成されています。DeFiとWeb3.0ガバナンスに関する内容で、課題やリスクについても指摘されています。
 

===================================
 
6.コミュニティ
 

 
(1)日本語テレグラム、500人まであと少し!
 

 
開設2週間で500人弱まで増えてきました。今月中には一度、財団スタッフを招いてAMA(Ask Me Anything、何でも聞いて!)イベントを企画中です。もちろんナイスな質問をした方にはALGOプレゼント!乞うご期待!
 

 
>アルゴランド日本語公式テレグラム
 

 

 
(2)「Algorand」商標登録に伴うご注意
 

 
アルゴランドでは「Algorand」商標登録に伴い、全世界で「Algorand」を使用した活動に制限を設けることになりました。「Algorand」を使用できるのは「公式」だけとなり、アンバサダーなどの活動の際にも原則不可となるようです。例えば、アカウント名には使用できなくなります。アルゴランド・ジャパンのドメイン名は思いっきり「algorand」を使用してしまっているので、ちょっと変更する必要が出てくるかもしれません。。
 

 
ちなみに日本語テレグラムとジャパン公式ツイッター(@AlgorandJapanはアルゴランド直営ですので、問題ありません。
 

 

 
>アルゴランド・コミュニティへのご登録はこちら

===================================
 
7. その他色々
 

 
(1)今週の視点
 
パブリック・ブロックチェーンはオープンソースでパーミッッションレス(許可不要で誰でも参加・利用可能)なものなので、そこに国家という概念はないはずですが、とはいえその開発に携わる主要チームが特定の国籍に偏っていると実際のところはどうなんだという疑問が湧いてきます。最近の世界情勢から見ても、いわゆる中華系パブリック・チェーンがあるとして、そこに欧米系のプロジェクトがアプリケーション、とくに決済関連のアプリケーションを構築するかというと、それはまずないと思われます。パブリック・チェーンといえどもカントリー・リスクからは逃れられないはずです。所詮、国籍を持つ人間が作るものなので。
 

 

 
(2)今週の数字
 
「3」
 
2021年中にアルゴランドのファイナリティ(トランザクションの最終確定)は現在の「約4.5秒」から「約2.5秒」へと短縮される予定です。これはアルゴランドの処理速度もさることながら、フォークしないという特徴によって実現するものです。店舗でコーヒーを買って、レジでピッと決済しても最終的に決済が確定するまでに何分も何十分もかかっていたのでは洒落になりません。レイヤー2で解決する方法もありますが、アルゴランドはレイヤー1で安心・安全に処理します。現在の「4.5」とい数字も十分早いと言えなくもないですが、人間の心理的には「3」が壁になっていると言われています。野球でも3ストライクでアウトですし、プロレスでも3カウントで負けです。また自動販売機にお金を入れてボタンを押して3秒たっても動きがないと人は「あれ?」と思うそうです。2秒でも4秒でもなく、3秒です。アルゴランドが「2.5」にする意味は想像以上に大きいものになります。
 

 
(3)今週の英語
 
【Brainchild】
 
ブレインチャイルド:独創的な考え、発明物、発案物。
 
アルゴランド関連の記事を読んでいるとよく次のような言い方が出てきます。「The world first Pure Proof-of-Stake blockchain, Algorand, is the brainchild of Turing Award-winning cryptographer Silvio Micali.(世界初のPPoSブロックチェーンであるアルゴランドは、チューリング賞受賞暗号学者シルビオ・ミカリの発明したものである。)」
 
ブレインチャイルドとはそのままブレイン(脳)のチャイルド(子供)なので意味は推測しやすいですが、なかなか使う機会はないと思います。いつか「これは俺のブレインチャイルドやで。」とさらっと言ってみたい。
 

 
(4)今週の小ネタ
 
まあまあ有名なスマートコントラクト言語を開発する某国企業の実質的オーナーは、ジェームズ・ボンドで有名な英国MI6出身だと言われています。しかもモスクワ支局長だったとか。本当かどうかは知りません。
 

 
(5)おススメの本
 
「Exit イグジット」 Kindle版 相場英雄 (著)
 
「世界中に火種はあるが、一番ヤバいのは日本だ」!
 
テレビ・新聞を見ているだけでは分からない、あまりにも深刻な日本の財政危機。エンタテインメントでありながら、日本の危機がリアルに伝わる、まさに金融業界を取材した著者の本領が存分に発揮された小説。
 
果たして日本の財政に出口(イグジット)はあるのか!
 

 
>MMTももっともらしく聞こえますが、やはりこっちの方が腑に落ちます。日銀が破綻したとき暗号通貨がどう使えるのかをシミュレーションしてみると面白いです。
 

 
(6) 今週の美味い飯
 
三陸・宮古の新たな名物としてテレビ・雑誌でも話題!
 
「瓶ドン」
 
「見て・盛り付けて・食べる」という「視覚・触覚・味覚」を使って楽しむことができる瓶ドン。海鮮丼の具が牛乳瓶に入っていて、見た目もおしゃれで、もちろん食べても美味しい。そして何より、そのネーミングが秀逸です。
 

 
>ピンドンよりもコスパ高い。熱々のご飯にかけてどうぞ。
 

 

 
では今週も張り切っていきましょう!!
 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
アルゴランド•ジャパン
 
https://www.algorand-japan.com
 
*アルゴランド・ジャパンは日本向けにアルゴランドの情報を配信するサイトです。当メルマガは、2019年12月よりアルゴランド日本担当アンバサダーとなり、2021年4月からはコミュニティ・チャンピオンに就任しているakio(Twitter: @AkioAlgorand)による責任監修のもとで配信しています。
 
*各種お問い合わせはサイト上のフォームよりお願いします。
 

 
<バックナンバー>
 
本メルマガのバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 

 
【英語公式サイトはこちら】
 
Algorand Inc. : https://www.algorand.com
 
Algorand Foundation : https://algorand.foundation
 
Algorand Wallet : https://algorandwallet.com
 
Algorand Developer Portal : https://developer.algorand.org