2020年6月23日11 分

Algorand隔週レポート(6/4 - 6/18):Indexer・APIの更新、Algorand Asia Accelerator、Blockstack・Chainalysisとの提携など

開発状況

Github

開発者アクティビティ(Coinlib.io):

最新の開発者リソースは、developer.algorand.orgを確認してください。

IndexerとAPIを改良してプロトコルを更新
 
Algorandは、完全に再設計されたIndexerとAPIリフレッシュという2つの拡張機能を発表しました。これらは、開発者やサービス・プロバイダーにとってフレンドリーなものにします。

Algorand Indexerの更新

アルゴランドの再設計されたindexerは、様々なユースケースをサポートするように設計されており、サービス・プロバイダのニーズに合わせて計算されたデータと複数の展開オプション、および水平方向のスケーラビリティを提供することにより、開発者の負担を軽減するという形で具体的なメリットを提供します。

Indexerは、トランザクション、アカウント、アセット、およびブロックの検索をサポートするようになりました。さらに、これらの検索は、トランザクションと残高の金額に基づく検索、時間ベースの検索、ラウンドベースの検索とトランザクションタイプの検索、および署名検索を可能にするパラメーターを使用して絞り込むことができます。

インデクサーについてのより詳細な情報はこちらをご覧ください。

https://developer.algorand.org/articles/introducing-algorands-v2-indexer/ .

Algorand APIの更新


 
新しいAPIは、整理された構造を提供し、統合された結果検索用に設計されており、より幅広い機能セットを開き、プロトコルの今後のリリースとアップグレードの基礎を築きます。

参照元記事

リリースについての詳細はこちらをご覧ください

新しいAlgorand開発者ポータル

インターフェースが新しく強化され、開発者のため3種類の新しいコンテンツが用意されています。チュートリアル、ソリューション、記事です。これらの新しいコンテンツライブラリは、Algorand Developer Docsを補完しています。

リンク集:

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Algorand Developer Docsへの貢献

公式の Algorand Developer Documentation リポジトリが公開され、コミュニティからの投稿が可能になりました。Algorand Developer Documentation の公式リポジトリは https://github.com/algorand/docs にあり、MIT ライセンスの下で管理されています。
 
Algorand Contributing Guideを確認して、彼らが求めている貢献の種類や始める方法についての詳細な情報を確認してください。

すでに多くの開発者が、Algorand フォーラムを通じて、Algorand ドキュメントに関する貴重なフィードバックを提供しています。

Algorand上に独自のアセットを生成する

Algorand Standard Assets(ASA)は、ALGOと同じセキュリティ、互換性、スピード、使いやすさの恩恵を受けることができます。Algorandチームは、ASAがステーブルコイン、ポイント、システム信用、ゲーム内ポイントなどを簡単に表現できるようにしました。このビデオを視聴して、簡単な手順でASAを作成する方法を学びましょう。

詳細情報はこちらをご確認ください:https://developer.algorand.org/articl…

Algorandスマートコントラクト構造

Algorandアカウントの概要

コアな用語をレビューし、さまざまな文脈でこれらの用語をどのように解釈するかについて開発者にガイドしています。

参考資料

ノードの運用方法

コンセンサスへの参加

コミュニティプロジェクト


 
Algorandコンセンサスがどのように機能するのか

Algorandブロックチェーンは、ピュアなプルーフオブステーク(Pure POS)を活用した分散型ビザンチンコンセンサスプロトコルを使用しています。これは、ステークの過半数以上が善意によって運営されている場合に限り、悪意のあるユーザーを許容し、中央の権威がなくてもコンセンサスを得ることができることを意味します。このプロトコルは非常に高速で、ノードあたりの計算能力を最小限に抑えることができるため、効率的にトランザクションを確定させることができます。

プロトコルの詳細については、こちらをご覧ください。

Algorandに関する最新のニュース、ソリューション、チュートリアルをお届けするために、Algorand Developer Newsletterにサインアップしてください。

ソーシャル活動

今後のイベント情報

Algorandチームは、ブロックチェーンやAlgorandの技術に興味を持ち、あるいはAlgorand上でビジネスを構築したいと考えている人たちと定期的にミートアップやイベントを開催していく予定です。

今後のイベントの詳細については、community.algorand.orgのページをチェックしてください。

ファイナンス

メインネットの統計情報(https://algoexplorer.io)

Algoダイナミクス

Algorandのブロックチェーンネットワークには、Algoと呼ばれる独自の公式ネイティブトークンがあり、ボーダレス経済とインセンティブシステムを牽引しています。ここでは、Algoの配分とその方法を紹介しています。Algorand財団は、Algorandブロックチェーンの安定化に貢献し、Algorandのコミュニティやエコシステムの構築、研究を支援するためにAlgoを保有しています。Algoは、開発や研究への助成金やセールなど、さまざまなチャネルを介してエコシステムに加わっていきます。それらの活動はすべて、コミュニティに対して完全な透明性を持っており、開示されていきます。

新デザインのAlgorand Wallet

Algorandウォレットはこちらからダウンロード、もしくは以下から直接ダウンロードも可能です。(参照元記事

  ・ Google Play (Android)

  ・ The App Store (iOS)

PlanetWatchとAlgorandブロックチェーン

現在、プラネットトークンはAlgorandテストネット上で唯一有効なアセットであり、最も多くのトランザクションを生成しています。

過去3週間で70万件近くのトランザクションを生成しています。

PlanetWatchは、ネットワークに接続されたセンサーを介して環境データを送信した人に報酬を与えています。有効な測定ごとに、0.01プラネットが与えられます。報酬の分配は次のように行われます。60%はセンサーの所有者に、30%はPlanetWatchに、残りの10%は将来のプロジェクトを支援するために使用される「開発ポット」に充てられます。ベータ版のテスターが現在使用しているセンサーから、PM1、PM2.5、およびPM10の測定結果を確認することができます。そして、すべてのデータはAlgorandブロックチェーン上に永久に記録されます。

PlanetWatchについての詳細は、"Beta Testing Progress Report "の記事をご覧ください。

Binance FutureでALGO/USDTの取引コンペを開催:賞金総額$250,000分のALGO

BinanceとAlgorandは、Binance FuturesにALGO/USDTペアが追加されたことを記念して、世界中のユーザーにALGOトークンをプレゼントするために、合計25万ドル分のALGOトークンを用意しました。

開催期間:2020/06/18 00:00 AM ~ 2020/06/25 0:00 AM (UTC)

詳細はこちらをご確認ください。

ロードマップ

Algorand財団は、最先端の研究とイノベーション、そして開発のハードルを下げスピードある開発を可能にするエコシステムを組み合わせることで、将来の技術ニーズを先取りしていくことに努めています。

Algorand財団は Algorand Inc.と契約しており、Algorandパブリックブロックチェーンの基礎となるAlgorandの進歩的な開発を開始しました。

VAULT™

Vaultはブロックチェーン圧縮技術で、新規ユーザーは負担のかかるダウンロードを行う必要がなく、すぐにAlgorandのネットワークに参加することができます。

ホワイトペーパー:Algorand上の暗号資産のための高速ブートストラップ

Algorandの今後の技術:シルビオ・ミカリ著

PIXEL

Pixelは、Proof of Stakeシステム用に構築された新しいデジタル署名方式であり、委員会メンバーの署名を集約することによりスペース要件を削減しつつ、キーローテーションによる前方秘匿性( forward-security)を維持します。

Pixel署名:ブロックチェーンのための効率的で安全なデジタル署名

Algorandの今後の技術:シルビオ・ミカリ著

自己検証型トランザクション(SELF-VALIDATING TRANSACTIONS)

自己検証型トランザクションは、コンセンサスとストレージの分離を可能にし、Algorandブロックチェーンの効率性と論理構造を向上させます。

Algorandの今後の技術:シルビオ・ミカリ著

ATOMIC² SWAPS

Atomic²Swapは、Algorandの即時トランザクションの有限性を活用し、単一トランザクションで、いかなるタイプの時間やハッシュロックなしで、資産の同一チェーンスワップを実装します。

Algorandの今後の技術:シルビオ・ミカリ著

POST-AND-SALE TRADES

アセットの交換は通常、双方向性を必要とします:アセットを引き渡す前に、売り手は買い手を見つけ、条件を交渉しなければなりません。POST-AND-SALE TRADE技術は、任意の売り手が所定の価格で、売却のためのアセットを投稿することができます。買い手は、これらのオファーを閲覧し、代金を支払い、売り手や第三者とコンタクトをとることなく、すぐにアセットを受け取ることができます。

Algorandの今後の技術:シルビオ・ミカリ著

SMART² CONTRACTS

スマートコントラクトは、信頼できる第三者を必要とせずに世界中の当事者間で信頼できる取引や契約を行うことを可能にしますが、時間と費用がかかります。

Smart² contracts™は、アルゴランドのコンセンサスメカニズムを活用して、より速く、より安くスマートコントラクトを提供します。

Algorandの今後の技術:シルビオ・ミカリ著

参照元記事

パートナーシップとチームメンバー

BlockstackとAlgorandがClarityスマートコントラクト言語を共同採用

BlockstackとAlgorandの2つのブロックチェーン業界のリーダーは、独自のスマートコントラクト言語であるClarityをサポートする独立したオープンソース・プロジェクトを共同で発表しました。

Blockstack創業者でプリンストン大学のコンピュータサイエンス博士であるMuneeb Ali博士とAlgorand創業者でMITのコンピュータサイエンス教授であるSilvio Micali博士が運営するチームが、Clarityの設計と開発を共同で行うことになっています。

AlgorandとBlockstackはどちらもCoinMarketCapのトップ100プロジェクトであり、それぞれMITとプリンストンのコンピュータ・サイエンス学部に機嫌を持つ深い科学的ルーツがあります。

一般的な「決定不可能な(undecidable)」言語とは異なり、その性質上、事前の実行なしではコントラクトが特定の状況でどのように動作するかを正確に知ることができません。Clarityは「決定可能な(decidable)」言語です。つまり、開発者は数学的に確実にプログラムが何をするか、もしくはしないかを事前に知ることができます。このシフトは、大規模で真剣な使用を現在妨げている主要な障害に対処します。

Algorandの創設者であるSilvio Micali博士は、次のように述べています。「スマートコントラクトは、第三者の仲介業者の必要性を排除し、摩擦のない経済交流を促進するため、ブロックチェーンの普及促進には不可欠です。

スマートコントラクトに保存されている資産の量と価値は高いため、Clarityのような次世代のプログラミング言語の登場は、より高いレベルの信頼とセキュリティを要求する大企業や政府向けのブロックチェーンベースのソリューション実現の可能性を広げます。」

さらに、AlgorandとBlockstackは、Clarityをチェーン間のコミュニケーションに向けて取り組む方法であると見なし、伝統的に第三者の仲介者を必要とする閉鎖的環境を回避するために、他の人々もこのオープンソース・イニシアチブに参加するよう招待します。Clarityを使用すると、開発者は広く採用された決定可能なオープンソース言語を使用して、相互間のコントラクトをシームレスに開始・実行できます。その実現のため、両チームは引き続きブロックチェーンの相互運用性に向けて共同で取り組み、複数のプラットフォーム間でスマートコントラクトを実行する方法を提供します。詳細について、またはこのオープンソース・イニシアチブに協力するには、Clarity-lang.orgまたはGitHubにアクセスしてください。

参照元記事

アルゴランド財団とBorderless CapitalがLongHash Venturesの支援の下でAlgorand Asia Acceleratorを開始

アルゴランド財団は、アルゴランドに特化したブロックチェーン・ベンチャーファンドであるBorderless Capitalとともに、Algorand Asia Acceleratorを立ち上げました。ネイティブのWeb 3.0ブロックチェーン・アクセラレーター兼投資家であるLongHash Venturesの支援を受けたAlgorand Asia Acceleratorは、ファイナンス3.0とその先との特別な相乗効果を生むブロックチェーン開発を促進し、アルゴランド・エコシステムでの金融イノベーションを構築、成長、育成するプロジェクトを支援します。このプログラムは、選択された各プロジェクトに15,000米ドルの先行シード資金を提供し、また場合に応じて最大250,000米ドルの追加投資も実行していきます。

12週間のアクセラレータ・プログラムの期間中、Algorand Asia Acceleratorは、選択されたプロジェクトに、戦略策定、市場開拓の実行、および技術的メンターシップ、トークン経済学、マーケティング、そして資金調達にわたる主題ガイダンスのエンドツーエンドのサポートを提供します。 Algorand Asia Acceleratorには、Tetherの最高技術責任者Paolo Ardoino、Securizeizeの最高経営責任者兼共同創設者Carlos Domingo、Algorand Inc.のチーフサイエンティストJing Chen、HashKey Capitalの代表取締役Deng Chaoなど、さまざまな分野の優れたメンターが参画しています。

申請は、2020年8月16日(GMT+8)まで受け付けています。興味のあるプロジェクトはこちらで申請してください。

参照元記事

アルゴランド財団、マネーロンダリング防止コンプライアンス・ソリューションのChainalysisと提携

ブロックチェーン分析会社であるChainalysisはAlgorand財団とパートナーシップを提携したことを発表しました。

統合が完了すると、アルゴランド財団はChainalysis KYT(Know Your Transaction)を使用してトランザクションの監視とコンプライアンス・プロセスを行い、Chainalysis Reactorを使用してネイティブトークンであるALGOのデューデリジェンスと調査を強化します。

Chainalysis KYTを活用することで、アルゴランド財団などの暗号通貨組織は、大量の暗号通貨アクティビティを監視し、リスクの高いトランザクションを継続的に特定できます。リスクが最も高いアクティビティに関するリアルタイムのアラートにより、コンプライアンスチームは最も緊急なアクティビティに集中し、疑わしいアクティビティを報告するという規制上の義務を果たすことができます。 Chainalysis Reactorは、暗号通貨ビジネスを支援して、疑わしいトランザクションをさらに調査し、ブロックチェーンでの詐欺、強要、マネーロンダリングなどの犯罪活動に関するより詳細なレポートを提供します。

APIを介したChainalysis KYTとの統合により、アルゴランド財団などのトークン発行者は、大量のアクティビティを監視し、リスクの高いトランザクションを継続的に特定できます。また、ユーザー・インターフェイスを使用すると、最新のデータを使用して各トークン所有者のリスク・プロファイルをすばやく理解し、リスクにさらされるレベルでフィルタリングして、最も迅速な対応が必要なものを識別できます。

Chainalysisの詳細については、https://www.chainalysis.com/をご覧ください。

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その他

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こちらもご覧ください: Algorand on YouTube , Medium official page , WeChat , LinkedIn ,algorand.com , algorand.foundation , community.algorand.org , developer.algorand.org , forums.algorand.org

このレポートは、投資に関するアドバイスではありません。

また本記事は、Paradigmが発行した記事を翻訳したものです。

翻訳元記事:https://link.medium.com/k1v8evXG46